早くも高山俊の視線は、2年目のジンクス打破に向けられていた。ルーキーシーズンを乗り越えた男は「今年の成績には満足していません。納得していない」と言い切った。

 ドラフト1位の即戦力として134試合に出場し、打率.275、8本塁打、65打点。1年目の金本監督が打ち出した「超変革」の旗頭となって、もっとも新人王に近い働きをした。

 9月30日の巨人戦(甲子園)では、巨人の抑え・澤村から投手強襲ヒットを放った。これが球団新人最多安打で並んでいた、98年の坪井智哉を抜く136本目のヒットになったのだ。

 セ・リーグ新人記録の58年・長嶋茂雄の153安打にこそ届かなかったが、オールスター戦にも出場するなど十分にアピールできた。

「1年間応援してくださったファンのお陰です」と感謝の気持ちも忘れなかった。

 開幕は順調に滑り出したが、シーズン序盤はアマチュア時代とは違った制球力のついたストレート、キレのある変化球、配球に戸惑った。だが、フォーム修正するなどして乗り切ってきた。

 シーズン終盤は「三番」に固定された。来シーズンを想定してのことで、足も速いことから、攻守走3拍子そろったパフォーマンスが期待される。

 シーズンを終えた高山は「来年は悔しい気持ちが残らないようにしたい」と気持ちをリセットしながら2年目を見据える。