文句なしだろう。筒香嘉智は44本塁打、110打点で2冠を獲得。打率.322も合わせていずれもキャリアハイを更新した。主将としてもチームをけん引し、球団史上初となるCS進出にも貢献。自身初の打撃タイトルに「僕一人ではできない。裏方さん、監督、コーチ、チームメート、いろんな方の支えがあってやってこられた」と謙虚に喜びを口にした。

 鮮烈だったのは7月だ。打率.429、16本塁打、31打点と打ちまくった。厳しい内角攻めや外角のボール球が増える中、失投を逃さずとらえる鋭いスイングは圧巻だった。手応えを得た本塁打は7月19日のヤクルト戦(神宮)。8対8の9回に秋吉から打った24号勝ち越しソロだった。3ボール1ストライクから甘く入ったスライダーをとらえ、神宮の右翼席中段まで運んだ。

「何年も前から取り組んできたことが急に違う感覚になった。いろいろな方向を向いていた矢印が一つの方向にまとまりだした」

 独特の表現で好感触を表現した主砲はその試合から3試合連続2本塁打をマークするなど、手が付けられない存在になった。

 ラミレス監督は「オーケーな選手、グッドな選手、スゴイ選手といるけど、筒香はこれでスゴイ選手のステージに入ったね」と満面の笑みで2冠を祝福した。筒香は「プロ野球選手は数字で評価されるので、数字には責任を持たないといけない」と誇りを口に。球界を代表する強打者の地位を揺るぎないものにしたシーズンとなった。