保険的な立場だった男が、今では欠かすことのできない貴重な戦力になった。ブレイディン・ヘーゲンズは開幕直後からセットアッパーとして活躍。ジャクソン、中崎とともに勝利の方程式を形成し、7回を持ち場にフル回転した。来日当初は先発の評価。ジョンソンが故障などアクシデントに襲われた場合の人員だった。しかし右打者の外角、左打者の内角に沈み込んでいくようなカットボールが威力を発揮。キャンプ、オープン戦で結果を残した。4月22日にルナに代わって一軍に昇格した。「どこでも任されたところで投げるよ」。中継ぎでもイニングまたぎ、連投もこなした。 

 本領を発揮したのはシーズン終盤。故障者が相次ぐなか、8月14日のDeNA戦(横浜)でついに先発マウンドに立った。すると「何も問題ない」と語っていたとおりに5回1失点ローテーションの穴を埋めた。8月28日の中日戦(ナゴヤドーム)では中盤に崩れて黒星を喫したが、翌週の9月4日ヤクルト戦(神宮)では白星を挙げた。調整が難しいなかでも結果を残し、言い訳はしない。 

「これからもチームのために投げていく。それだけだよ」 

 緒方監督、畝投手コーチも高評価を下す。ローテの番手も上がり、中6日も板についてきた。 

 保険的な立場は今ではなくてはならない存在へと変化した。広島らしい「お買い得な」助っ人外国人だ。CS、日本シリーズもフル回転が期待される。