5月下旬に不振のため、一度出場選手登録を外れた。四番候補として新加入したギャレット.Jだが、前半戦はまったくの期待外れ。しかし、6月中旬に一軍に復帰すると、徐々に持ち味の長打力を発揮していく。途中、離脱した期間がありながら、9月7日までにチームトップの22本塁打で、打点も同3位の56。現在は主に六番打者として、存在感は大きい。 

 真面目な性格で、不振が続いたときは夜、寝付けないこともあったという。実績十分の元メジャー・リーガーが、二軍でも真摯に野球に取り組み、自らの打撃を見直した。変化球が多い日本の投手の配球を気にするあまり「直球を打ち損じていた」。すべてのボールを打ち返そうとし、フォームを崩した。求められているのは長打。甘いボールを逃さず、1球で仕留めることを頭に置いた。 

 一軍に戻り、鮮烈な活躍を見せたのが6月26日のDeNA戦(横浜)だった。3打席連続本塁打で7打点と、圧巻の打撃を見せた。ただ、残したコメントは「最短でバットを出すことを意識した」と自然体そのもの。基本に忠実なスタンスは、それからも変わっていない。 

 8月11日のDeNA戦(東京ドーム)で来日初の4安打をマークしても「大振りしないで、打つべきボールを打つことができた」と平然と言った。心優しい男が打てば、ベンチ内はがぜん盛り上がる。成績ももちろん大事だが、普段からの姿勢が認められ、チームメートからの信頼を得ている。