数字こそ、大満足とはいかないのかもしれない。ただ、年齢が27歳と若い。だからこそ来日2年目への期待感も高くなる。球団が残留要請する意向を示しているのがダヤン・ビシエドだ。 

 春季キャンプから猛アピールして開幕から四番にどっしり座った。メジャー66発の実績どおり、開幕3連戦(対阪神、京セラドーム)では3試合連続ホームランの鮮烈デビュー。だが、8月13日の同カードで二塁手と交錯して左足首を痛めた。 

 6月の打率が1割台と急降下するなどしたのは気になるところだが来日1年目の成績は9月8日現在で、109試合で21本塁打、66打点、打率.272を残している。 

 球団も誠意を持って対応してきた。春先には、アメリカから家族を呼び寄せ、7月には祖国キューバのスターでかつての竜戦士・リナレスを巡回コーチとして招集。すべてはビシエドがやりやすいようにするためだった。 

 8月下旬になると、球団側も残留交渉に入ることを明言。西山球団代表は「必要な戦力。近いうちに話し合います」と言い切る。 

 9月に入って、フリー打撃やランニングの強度を上げている主砲。シーズン中の復帰があるかは分からない。今季は推定年俸1億7000万円。交渉で、金額がどうなるのか。 

 球団のふところ具合、他球団の動向、そしてビシエドの意思。すべてがかみ合ったときにだけ、2年目のビシエドが見られる。