ベネズエラ出身の快速右腕が、1年目からチームに欠かせない存在となった。9月4日の楽天戦(Koboスタ宮城)。6回に登板したロベルト・スアレスが、相手打線を三者凡退に。守護神のサファテに続き、チーム2人目の今季50試合目の登板。4月10日の一軍初登板以降、安定した投球を続け自らの力でセットアッパーの座を勝ち取ると、「勝利の方程式」の一角として3連覇を目指すチームに貢献を続けている。 

 球団の予想を超えた「スピード出世」だ。スアレスは母国では工事現場や車の運転手などで生計を立てながら草野球を続け、昨年、メキシカン・リーグで初めてプロ契約。同リーグで43試合に登板し、5勝23セーブ、防御率1.71の成績を残し、入団テストを経てソフトバンク入りした。球団は当初、今年を「育成の年」と位置付け、配球に加えて、けん制やバント処理など基本動作を徹底的に教え込み二軍で実戦経験を積ませる方針だった。だが昨季までセットアッパーを務めたバリオスの不調もあり、4月上旬に早くも一軍昇格。元来150キロ台後半の直球に定評はあったが、投球以外の部分も無難にこなし、主に勝ち試合の8回を任されるまでの存在となった。 

 初めての日本生活や登板過多もあり、8月下旬には2試合連続で3失点し黒星を喫したが、首脳陣の信頼は揺るがない。 

「信じて使ってくれる首脳陣やチームのためにも自分は集中して投げるだけ」