窮地に立たされている。今季から打って走れる中距離打者として加入。オープン戦では15試合に出場し、打率.302と高い数字を残し、開幕四番の座を勝ち取った。オープン戦ではボグセビック、ブランコ、そして一足先に帰国が決まってしまったコーディエも結果を残したため、誰が4人の外国人枠に入るのか福良監督を悩ませた。だが、今となってはディクソン以外の全員が二軍暮らしで、懐かしい話になってしまった。 

 今季加わった5人の外国人の中でも、日本の環境に馴染もうとする姿勢は一番だった。おとなしい性格だが、日本人選手とも日本語で会話を試みたり、一塁守備に就いた際には、投手に積極的に声をかけにいく場面も見られた。シーズン後半にはそんな助っ人の姿がチームでも浸透し、ちょっとした「いじられキャラ」にまで成長していた。 

 野球においては調子の波が激しかったのも事実だ。打ち始めたかと思えば急に失速。好調時も「理由は分からないんだ」と話すなど、日本の投手相手に苦戦していた。自身29歳の誕生日だった4月21日の楽天戦(Koboスタ宮城)では来日1号を含む2打席連発と大爆発。だが、降雨ノーゲームになってしまったことは無念だった。 

 94試合に出場して8本塁打、38打点、打率.244(9月19日現在)。8月29日に登録を抹消された。僅かな来季残留の可能性に懸けて、二軍でラストチャンスを待っている。