ヤクルトの先発ローテに名を連ねるのが、来日1年目のデイビーズだ。今季、ヤンキースから加入した右腕はここまで13試合に登板し、4勝3敗、防御率3.96(9月8日現在)。11年オフに手術した右肩の調子も良好で、140キロ台の直球を主体に、チェンジアップやカットボールを織り交ぜる強気の投球を貫いている。「今は日本に来て一番状態がいい」と日本の蒸し暑い夏も苦にしない。 

 メジャー通算43勝右腕という評判通り、実力で開幕ローテを勝ち取った。だが、デビューは衝撃的だった。来日初登板となった3月31日、阪神戦(神宮)の初球。“日本第1球”の直球を阪神のドラフト1位・高山に右翼席に運ばれた。初登板先発での初球被弾はプロ野球史上初のことだった。その後は4月上旬に背筋痛で離脱、7月上旬には先発前日に首痛を訴えて登録抹消と続き、真中監督は「2カ月に1度くらいしか投げてくれないね」と冗談めかしたこともあった。 

 それでも、リーグ首位を独走する広島相手に2試合で1勝、防御率0.69と圧倒するなど、実力の片鱗は随所に垣間見える。高津投手コーチは「体調がいいのか夏になってからはずっといいね。でも、もともとこれくらいの力はあるから。開幕後はどこが痛い、あそこが痛いと言っていたけど、それもなくなった。日本とアメリカの野球の違いも分かってきたのかな」と評する。ついに実力を発揮し始めた背番号34。今や投手陣の中で欠かせない存在になってきた。