千葉・幕張メッセで10月4日から7日まで開催されている、IT&エレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2016」は、今年から「CPS(Cyber Physical System)/IoT Exhibition」のコンセプトが加わり、より未来のテクノロジーに対する期待が高まるショーへと変貌を遂げた。
 今年で5回目の出展となるファーウェイは、好調のSIMロックフリースマートフォンを中心としたモバイル端末とあわせて、次世代通信「5G」やIoT関連の取組みを紹介していた。
 端末体験コーナーでは、「HUAWEI P9」「HUAWEI P9 lite」などの最新SIMフリースマホを展示。タッチ&トライだけでなく、説明員が丁寧に説明し、独自の機能の使い方や特徴をしっかりと把握できる。
 ファーウェイ・オンラインストアと「楽天モバイル」限定で販売している「honor 8」も展示。実際に手に触れる機会が少ないので、デモ機には多くの来場者が集まり、実際に手にとって、美しいデザインや表現力豊かなダブルレンズカメラの性能を確かめていた。
 スマホ以外にも、今年7月に発表した2in1 PC「HUAWEI MateBook」やエレガントなデザインのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH」も用意。幅広いジャンルにまたがるファーウェイのモバイルコンピューティングの世界観を網羅的に示していた。
 「4G LTE」に次ぐ通信インフラとして期待される「5G」に関連するコーナーでは、実証実験の成果を報告。2015年夏にNTTドコモと共同で中国でフィールド実験を行い、2016年冬には日本でより小型化した基地局によるテストを実施している。現在、5Gは各社の実証データに基づき、標準化を目指しており、2020年には世界に先駆け日本で実現する見込みだ。
 今年の「CEATEC」で目立っていたIoTにも、ファーウェイの技術は生かされている。ファーウェイが目指すのは、一つの管理プラットフォーム、二つの接続方式、一つのIoT OSを提供することで、ソフトウェアとハードウェアをつなぐソリューションだ。
 一例として展示していたのは、用途に合わせて形状が異なるIoTゲートウェイシリーズ。2016年6月にオープンした「上海ディズニーリゾート」では、埋設型にすることで設置性を高めたパーキングセンサーがすでに運用されているそうだ。3000台以上のセンサーが駐車場の空き状況を検出し、運営側だけでなく、ユーザーも情報を活用できる仕組みになっている。
 技術の粋を極めた端末と、その機能を裏側から支えるテクノロジー。表裏の両面からアプローチしていたファーウェイのブースからは、通信の進化によって拓ける未来の可能性がうかがえた。同時に、今以上に“あらゆるモノがつながる”世界でいかに飛躍するか、ファーウェイの戦略の一端も垣間見えた。(BCN・大蔵 大輔)