家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」の年間データによると、2016年のPC全体(ノートPC、デスクトップPC、タブレット端末)でのメーカー別販売台数1位は、NECパーソナルコンピュータ(NEC)だった。
 15年に1位だったAppleは、iPadの販売台数減が響き、19.8%から18.1%にシェアを落として2位に後退。一方、11.6型デタッチャブルPCとして世界最軽量のモバイルPCや、4Kディスプレイを搭載したプレミアムノートPCなどを投入したNECは、前年の19.3%から19.0%の微減となったが、結果的には1位に浮上した。カテゴリ別にみると、NECは主力のノートPC、デスクトップPCでそれぞれ1位。タブレットではAndroid搭載モデルで3位、Windows 10搭載モデルで2位につけた。
 ノートPC、デスクトップPCは、14年4月の「Windows XP」のサポート終了に伴う買い替え特需以降、不振が続いているが、ノートPCに関しては、16年10月には2年半ぶりに販売台数が前年同月を上回ったほか、需要期の12月にもほぼ前年並みを維持しており、底打ち感が出てきた。
 スマートフォンでは難しい、プレゼンテーション資料の作成や文字入力など、クリエイティブな作業という観点から、PCを見直す動きが出ている。また、動画や音楽のストリーミング配信が広がりつつあり、画質や音質の良さを打ち出せば、エンタテインメント面でも、タブレットやスマートフォンに引けを取らないはずだ。17年は、ユーザーの興味を刺激するような魅力的な製品の登場を期待したい。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。