中高生になると、学校や塾、習い事に通ったり、部活の試合で遠征したり、電車を利用する機会が増えます。ふだん何気なく利用する電車ですが、そこにはさまざまな危険が潜んでいますから油断はできません。子どもの危険回避研究所所長の横矢真理さんに、中高生の電車利用に潜む危険と対策についてお聞きしました。

まずは電車や駅に潜む危険を知ることから始めよう

危険を回避するには、まずどのような危険が潜んでいるのかを知ることが欠かせません。暴行、突き落とし、転落、スリ、痴漢、盗撮……電車や駅舎ではさまざまな犯罪や事故が起きていることを子どもに説明して注意を促してください。

子どもが自分の身近にある危険だと実感できていないようなら、「駅でこんな光景を見たことはない?」「友達にこんな危険な目に遭った人はいない?」などと振り返らせてみましょう。「そういえば、○○ちゃんが乗客同士のケンカを見たと言っていた!」などと本人や近い人の体験に結び付けて考えられると、電車利用に潜む危険が自分に関係のあるものと感じられやすくなるはずです。

親子で危険な場所を確認しよう!

電車利用に限ったことではありませんが、親子で一緒に学校や塾、習い事に通うルートを通って危険なポイントを確認することは、事件や事故を回避するうえで非常に有効です。できれば、実際に子どもが通う時間帯にチェックすると良いでしょう。

一緒に歩いて周囲を見渡しながら、「駅のホームやエスカレーターでスマホを使うと危ないよ」「この道は人通りが少ないからスマホか防犯ブザーを握っていたほうがいいね」などと具体的なアドバイスをして注意を喚起しましょう。

小学生くらいまでは防犯ブザーを持つことが多いのですが、中高生になると、あまり持たなくなってしまいます。しかし、防犯ブザーは犯罪に遭ったときに周囲に助けを求める手段として有効ですし、持っているだけで犯罪の抑止効果も期待できますから、お子様だけではなく、保護者の方にもぜひ持っていただきたい防犯グッズです。

最近は、おしゃれなデザインの防犯ブザーも販売されていますから、キーホルダー感覚で使用できると思います。防犯についての話に関心を示さなくても、「こんなに可愛い防犯ブザーがあるよ」と持ちかければ、グッズから入って防犯に興味を持ってくれる場合もあるでしょう。なお、防犯ブザーを購入する際は、品質上、全国防犯協会が認定した「優良マーク」が付いたものをおすすめします。

犯罪被害に巻き込まれないような心がけを!

犯罪に対して無防備だと、被害を招きやすくなります。

例えば、朝練で早朝に通学したり、部活や塾の帰りで疲れていたりすると、ついウトウト眠ってしまうケースがあります。しかし、電車内で寝てしまうと、盗難や盗撮などの被害を招きかねません。思わぬ犯罪を引き寄せないために、電車では寝ないように理由も含めてお子様に話しておきましょう。

日ごろから危険回避を心がけることで、犯罪被害に遭うリスクは小さくできます。子どもの視点では気付かないこともありますから、親子で防犯について会話する時間を持って意識を高めたいですね。