「勉強しなさい!」「宿題はもう終わったの?」などのセリフをお子さまに言わなくても、毎日進んで机に向かうようになってくれれば…と願う保護者のかたも少なくないでしょう。
どうすれば自分から進んで勉強をするようになるのでしょうか。今回は、お子さまが勉強習慣を身につけるために、気をつけるべきポイントについて考えてみましょう。

【ポイント1】集中できる学習環境をととのえる

かたくなに、「勉強は学習机で」と考えていませんか?大切なのは、お子さまが「集中できる環境」で勉強することです。最近は、「親の目の届くリビングで勉強するべき」という意見もあり、学習机やひとり部屋は必ずしも入学とともに用意すべきものとは言えないのかもしれません。
例えば、音読するときはダイニングテーブルで、暗記をするときはトイレでなど、学習内容によって場所を変えるのもひとつの方法です。ただし、リビングで勉強するときは必ずテレビを消すこと。下にきょうだいがいれば、お絵かきなどをさせて一緒に集中モードへきり替えるのもよいでしょう。家族みんなで勉強に集中できる環境をととのえることが大切です。
お子さまがどんな環境で最も集中力を発揮するのか、柔軟に考えてお子さまに提案してみてくださいね。

【ポイント2】短時間でもOK! 毎日継続させること

宿題の有無にかかわらず、「勉強は毎日するもの」と脳に刷り込ませることが大切です。歯みがきが習慣化すると歯をみがかない日は落ち着かなくなるように、勉強しない日があると逆に何だか落ち着かない、そんなふうに思えるようになることを目標にしましょう。
そのためには、何時間も机に向かわせるのではなく、5分でも10分でも必ず勉強するよう約束させること。時間の長さではなく、短い時間でも勉強に集中しているかどうかが大切です。余裕がありそうだからと、「もっと勉強したら?」と言うと、とたんにいやになってしまい、毎日継続することが難しくなる可能性があります。
また、1日のうちのどの時間帯を勉強時間に充てるかを決めておくことも大切です。「下校してすぐ」「習い事のあと」など、時間を決めておけば、約束を守らなければならないという意識が働き、習慣化しやすいと言えます。

【ポイント3】小さな達成感を積み重ねよう

大人は、「難しい問題をじっくり解く」ことが大切だと考えがちですが、集中力が保たなければ結局は意味がありません。大人でも、分厚い難解な本を読もうとして、一向に進まず、結局は途中で読むことをやめてしまった経験はあると思います。
お子さまにとっても同じことです。「できること」や「ちょっとがんばればできること」に取り組むことで、「もっとやりたい!」という意欲を育てることができます。
特に低学年のうちは、できるだけ保護者のかたがそばでつき添うようにしましょう。小さな「できた!」を見逃さず、ほめてあげます。そのほめられた喜びが、勉強を好きになるきっかけになるかもしれません。

保護者のかたの協力が不可欠

勉強は、集中せずダラダラしたり、いやいややったりしても効果は得られません。お子さまの中にある自主性を育て、勉強習慣を身につけることが大切なのです。保護者のかたも、「勉強しなさい」とただ言葉を投げかけるだけでなく、保護者のかた自身もテレビを見ることを控えたり、何かを学ぶ姿を見せたりするなど、できるかぎりの協力をしましょう。
勉強習慣はお子さまが小さいうちから身につけることが理想です。さっそく今日から、お子さまに合った学習環境、学習方法を一緒に模索し、勉強習慣を身につける手助けをしてあげてくださいね。