お子さまの歯が生え始めたら、少しずつ歯みがきの習慣を身につけさせましょう。乳歯はいずれ永久歯に生え変わるので、永久歯になってからケアすればいいや、という考えは間違っています。乳歯のケアを怠ると、永久歯のむし歯や歯並びにも大きな影響を与えるのをご存じでしょうか?
今回は、基本的な歯みがきの仕方や、注意点についてご紹介します。

歯みがきの仕方を確認しよう!

食後に歯をみがく習慣は赤ちゃんの時期からスタートさせます。自分でみがけるようになるまでには根気と時間が必要ですが、優しく声をかけたり、歌を歌ったりしながら、遊びの延長で少しずつ習慣づけましょう。

◆STEP1 ガーゼみがきからスタート(6〜8カ月)
小さな下の前歯が見えてきたら、少しずつ歯のケアを意識しましょう。はじめのうちは、歯ブラシを使わず、ガーゼみがきで十分です。保護者は手を洗い、人差し指にガーゼを巻いて、お子さまの口の中にそっと指を入れて歯やその周辺を軽く拭きます。
食後は毎回、口の中を拭いてあげて、口をふれられることに慣れさせます。いやがって抵抗したら、無理じいしなくて大丈夫です。お子さまの頭を膝の上にのせて仰向けに寝かせ、顔を近づけて遊ぶと、寝かせみがきの練習にもなります。

◆STEP2 歯ブラシに初挑戦!(8カ月〜1歳)
上下の歯が生えてきた頃から、ベビー用の歯ブラシを持たせてみましょう。初めての歯みがきは、遊び感覚でOKです。何でもまねをしたがる時期でもあるので、保護者のかたがお手本を見せてあげましょう。
最後は保護者が仕上げみがきをします。膝の上に頭を乗せ、口の中が見やすく、安全でみがきやすい体勢で、上唇をあげ、歯の表面に円を描くようにしてみがきましょう。

◆STEP3 仕上げみがきまでしっかりと(1歳〜)
奥歯・乳犬歯が生える頃までには、歯みがきの習慣をしっかりと身につけさせましょう。うがいができるようになるまでは、歯みがき粉は必要ありません。
仕上げみがきは保護者がしっかりと行います。1本につき10秒ほどの時間をかけ、歯の裏や間などみがき残しのないようにしましょう。

歯みがきを好きにさせるには?

歯みがきが嫌いで、動き回って抵抗するお子さまに頭を悩ませている保護者のかたも少なくないですよね。無理にさせようと、つい怖い顔になっていませんか? その怖い顔が、歯みがき嫌いの原因になっているかもしれません!

大切なのは、なるべく楽しい雰囲気をつくること。例えば、お気に入りの人形を持たせて、「一緒に10まで数えてみよう!」と遊びの要素を取り入れるのもひとつの方法です。
また、歯についての絵本を読み聞かせたり、「歯が生えてきたね!」と鏡でお子さま自身の歯を見せたり、歯そのものに興味をもたせることも有効です。鏡を見ながら、歯はきちんとみがかないとむし歯になってしまうこと、ずっと使う大切なものであることを伝えてあげるとよいですね。

「こんなにピカピカになったよ!」「上手にできたね!」とほめながら、小さな成長を一緒に喜んで、歯みがきを楽しいものだという意識を育んであげましょう。

乳歯が永久歯に与える影響

大人の歯である永久歯も、既に赤ちゃんの頃から乳歯の下で眠っています。そのため、乳歯がむし歯菌に冒されると、神経を通じて永久歯にも影響を与えます。乳歯がむし歯で抜けてしまったら、永久歯が正しい場所に生えてこられず、歯並びが悪くなる原因にもなります。
小さなお子さまの場合、自覚症状がなかったり、少し痛くてもそれを伝えられなかったりします。保護者が毎日口の中を見ることはとても大切なのです。
同時に、甘いジュースを飲ませることを控えるなど、むし歯をつくる原因となる生活をしないよう心がけましょう。

一緒に成長を喜びながら歯みがき習慣を身につけよう

私たちが生きていくうえで、歯はとても大切な存在ですよね。数年で生え変わる乳歯ですが、そのケアが一生ともにする永久歯を守ることにもつながるのです。
大切な歯のために、赤ちゃんのうちから歯みがき習慣を身につけるよう心がけましょうね。