AV出演強要などの問題を、女優ら当事者の女性たちが考えるイベント「女が語る”AV業界”〜現場から見るアダルトビデオの過去・現在・未来〜」(主催・一般社団法人ホワイトハンズ)が9月18日、東京・渋谷で開かれた。イベントの質疑応答で、ひときわ注目を集めたのが、来場していたAV男優・辻丸さんが業界について、激しく持論を展開した場面だ。

質疑応答で、辻丸さんが「なぜAV業界の男たちは強要問題について黙っているのか?なぜ女性たちはそれを容認しているのか?」と疑問を投げかけた。これに対し、AV出演者の権利団体「AVAN」を設立した元女優の川奈まり子さんは次のようなエピソードを明かした。

川奈さんはこのイベントの前日、Abema TVの番組「よるばず」に出演。AV問題について語った。当初はあるメーカーの社長と出演する予定だったそうだが、最終的にその社長の出演はキャンセルになったという。

この話を聞いた辻丸さんは突然立ち上がると、手で机を叩いて「僕が思うのは、AV業界の男そのものが実はこの仕事を恥じているのではないかということ」と一喝した。

「世間や隣近所にこんな仕事をしていると知られたくないがために、顔を隠し名前を隠し声まで隠している。女優ばかり表に出してしゃべらせておきながら、男たちはひたすら隠す。

内部の男たちがAVを蔑視するということは、AV女優をも蔑視しているということ。女優なんて金にならなければどうだっていいと考えているのではないか。業界の中にこそ男尊女卑がある」

辻丸さんは、今年3月、NPO法人ヒューマンライツ・ナウが発表したAV出演強要問題の調査報告書について、「(業界は)『長い物には巻かれろ』で、きちんと反論をしていない。そういう部分を直して内部を改革しないと、真の健全化はできない」と訴えた。

(弁護士ドットコムニュース)