群馬県太田市の臨時職員の男性(23)が、海外で開かれたゲームの世界大会で優勝したと報じられたが、実際のところ、男性はゲーム大会に出場しておらず、優勝した事実がなかったことがわかった。市人事部は9月28日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、「厳正に対処したいと考えているが、処分については検討中だ」と述べた。

太田市によると、男性は2015年から商業観光課の臨時職員として勤務している。男性は9月26日、フランスでゲームの世界大会が9月20日、21日に開かれ、格闘ゲーム部門で優勝したなどと、市役所で記者発表した。朝日新聞と地元の上毛新聞が報じていた。

しかし、ネット上で記事に対する疑惑があがり、男性の上司が9月27日、事実確認をおこなったところ、虚偽であることを認めたという。朝日新聞は9月28日、「市の調査で事実ではないことが分かりました」「読者の皆様にご迷惑をかけたことをおわびします」と訂正した。上毛新聞も「記者会見で明らかにされた内容とはいえ、報道に際しての確認作業が不十分で、紙面の信頼を損なう結果となりました」と謝罪した。

男性が所属する太田市商業観光課によると、男性は9月17日から25日にかけて休みをとり、「ゲームの世界大会に行く」などと話していたという。弁護士ドットコムニュースの電話取材に応じた商業観光課の職員は、「(男性は)まじめで優しい人。疑いもせずに信じていた。ショックを受けている」と話した。男性は28日は出勤していないという。

また、太田市人事部は「市民の方々にご迷惑をおかけして大変申し訳ない。厳正に対処したいと考えているが、今後の対応については検討中で、(男性の)処分等についてはまだ決まっていない」と答えた。

(弁護士ドットコムニュース)