ここが魔法のパンツ秘密の場所

1度履いたらやめられない――。「魔法のパンツ」と呼び声の高いストレッチパンツ「B-Three(ビースリー)」を知っていますか? 足の太さ、お尻の大きさなど、下半身のコンプレックスに悩む日本の女性に大人気のボトムスで、そのリピーター率は80%にのぼります。

前回、実際に履いてみたレポート記事(履くだけで美脚・美尻になれるのに楽ちんだって...? ウワサの「魔法のパンツ」履いてみた)を出したところ、「本当に?」「気になっていた」等、大きな反響をいただきました。

この会社で作っているのはこのパンツだけ

そこで、この"魔法のパンツ"ができるまでを調べるため、"現場取材"を決行。工場まで行き、「どうやって作られているのか」を見てきました。

記者も実際に履いてみて、その効果に驚きました。お尻はキュッと持ちあがり、脚もシュッとまっすぐ長〜く見せてくれます。すごいのは、その着心地の軽さです。しっかりフィットしているのに締め付け感がなく、かがんでも胡坐をかいてもノーストレス。

このパンツは、神戸にあるストレッチパンツ専門の会社「株式会社バリュープランニング」で作られています。この会社で作っているのはこのパンツだけ! ものすごくピンポイントでモノづくりしているわけです。

まるで科学の実験室

最初に案内されたのは「美脚研究所」というところ。そこは、アパレルのイメージからは程遠い、科学の世界でした。ランニングマシーン、ところ狭しとそれぞれ動いている色々な形の機械たち、薬品棚......。まさに"研究所"です。

案内してくれたのは"研究員"の名合乙佳さん。ビースリーは10サイズ展開。どんな体型の人でも気持ち良く、カッコよく履きこなせるパンツのパターンを研究するお仕事をしています。

この研究所は3つのコーナーがあります。

試作品を履き、実際の動きを分析

まずは「人間工学ラボ」。衣類が骨格や筋肉に作用する仕組みや、体感温度などを研究しています。

履き心地にこだわった機能性の高い数々の製品はここで生まれるのですね。試作品を履いた研究員がランニングマシーンで実際に歩き、脚やパンツの動きのデータ分析をして開発や改良に生かしているそうです。

ガラスに仕切られた「品質管理ラボ」では、衣料管理士や繊維製品品質管理士の資格を持つ研究員たちが品質検査をしています。

検証に検証を重ねる

生地自体の強度、ストレッチ=伸長率やもとに戻る回復率、色落ちに対する耐久性、ダマのできやすさなど、科学的な面から検証しているそうです。社内に試験機器を持っているのは珍しいそうで、これでよりスピーディに緻密なチェックができるといいます。

洗濯機で毎日洗って実験

最後、「ソーイングラボ」はサンプルを作る"小さな工場"。360度自由自在に伸びる生地がウリのビースリーですが、実はこの生地は品質の安定がしにくいのです。高い縫製技術を持った研究員が履き心地に少しの違和感もないように細かい仕様までしっかり突き詰めて研究。アンケート資料のお客さんの声なども参考に、工夫を重ねながらパターン作りをしているそうです。

繰り返し洗濯機で洗った場合のダメージもチェック

自宅で何回も洗濯した後の変化をテストするために、各メーカーの全自動やドラム式のほか、ドイツ製の洗濯機もずらりと並んでいました。試作品を社員が毎日履き、洗ってテストするそうです。

「パンツ一筋で型も多くないので、1つの型にものすごい時間と人員をかけています。普通のメーカーなら第3者に丸投げしてしまう作業でも、自分たちで妥協なく丁寧にしているのが特徴。こんなに愛情と手間をかけて作られる服は珍しいと思います」と名合さん。

研究員さんたちとお話して思ったこと。それは「完全に科学者だ!」でした。「1ミリ、いや、もっと小さな狂いも見逃さない」「もっといいものを作って見せる」と研究を重ね、ものすごくひたむきにパンツと向き合っているのが伝わってきます。アパレル系というより理系(+体育会系も少し?)のノリです。

最後に、ビースリーの誕生秘話をちょこっとします。

「ビースリーはアパレルではない」

ビースリーの前身は、創業者の井元憲生社長が発案した保温インナーでした。

時は1995年の阪神大震災までさかのぼります。アパレル会社から独立後、起業したばかりの会社が被災し、途方に暮れていた井元社長。「もう終わった、と思った」と、当時を振り返ります。

ところが、陸の孤島となった地元でボランティア活動をする中で、「暖かい服が欲しい」、「暖かい毛布が欲しい」、「暖かい風呂に入りたい」という被災者の声から、「暖かい下着を作れないか」と思い付きます。それが翌年商品化され大ヒット。機能性のある商品には価値があるのだと実感したそうです。その資金を元に生まれたのが99年に発表されたビースリーだといいます。

「当社が売っているのは"機能性"。"デザイン"を売るアパレルとは違う。機能性が高いストレッチパンツを作ることで女性の美と健康を応援したい」

と井元社長は話します。

ビースリー公式ブランドサイトから、新商品や店舗などの情報が分かります。