まだまだ暑い日もあるとはいえ、季節はもう「秋」。その先に待っているのは寒い冬です。今年もいよいよハンドクリームの季節がやってきますね。冬の入り口に「今年の香り」が溢れる店頭で、うきうきしながらハンドクリームを選ぶ季節の到来です。暑い日もあるとはいえ、季節はもう「秋」。その先に待っているのは寒い冬です。寒い日の手肌を守るハンドクリームですが、ハンドクリームを香りだけで選ぶわけにはいかないのが大人の手肌。「保湿成分」を確認せずしてハンドクリームを購入するわけにはいきません。今回は、ハンドクリームの季節を前にスキンケアカウンセラーの筆者が「保湿成分」のご紹介をします。今年のハンドクリームを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。



そもそも「保湿」ってどういうこと?


人間の肌はミルフィーユのように色んな層が重なっています。「角質層」とか「基底層」なんていう言葉を聞いたことがある方も多いはず。

「肌に浸透する」「しっかり保湿」と目にするも多いですが、多くの「保湿吸収」は肌表面の「角質層」に浸透することを指しています。私たちの肌は肌表面の角質層にバリアー機能をもっているので「お風呂に入って水を吸って太ってしまう!」なんていうことが起こりません。なんでもぐいぐい吸収することはできないわけです。

吸収と浸透の違い


原則として、肌は「吸収」はしません。角質層にあるバリアー機能が異物の侵入をしっかり防いでくれている為です。ですが「浸透」はします。

塗ったものを肌が「ぐいぐい積極的に飲み込む」ということはないわけですが、塗りこむものによっては「吸収」することが可能なのが「肌」。

ですので、「何を塗るのか」はとても大切な条件の一つです。一般的には油に溶けやすいものは浸透しやすく、塗り込む物質の「大きさ」も浸透率に大きく関係しています。

シンプルだけど保湿力抜群といえば


肌質や体質、環境などによっても皮膚に塗るものの効果は千差万別ですが、一般的に「体指に近いもの」や「体内にある成分」は浸透しやすいといわれています。元から体内に存在する成分なら、なんだか安心感もありますよね。体指に近い油といえば「オリーブ油」や「ごま油」が有名ですが、そのまま塗り込むのはちょっと勇気が必要な香り・・・

そこでおすすめなのが、人間の皮脂中にも数%含まれていてオリーブオイルやベニバナオイルなどの植物油にも含まれている「スクワラン」。化粧品には多く使用されている成分です。シンプルですが、元々体指に含まれている成分でもあるので馴染みやすく、潤いを感じやすい成分でもあります。

オイルとシアバターって何が違うの?


その他にも気にしておきたい成分といえば「オイル系」なのか「シアバター系」なのか? ということ。油とバターならたいした違いはないのでは? なんてイメージしてしまいがちですが、実はちょっとだけ違いがあります。

オイル系の成分は、酸化しやすい為に酸化防止剤とセットで含まれているものもあれば、オイルそのものが酸化防止力が高いものもあります。「どのオイルを主成分で使用しているのか?」によって、効果は少しづつ違うわけです。
シアバターは、シアの樹から採れる脂肪の一種。人間にも脂肪がありますよね。シアバターが溶け始める温度は28〜45度と人間の体温にぴったり。人の体温で溶けて浸透しやすいのがシアバターです。

海外では皮膚炎を防ぐ成分として使われているシアバター。ちょっとだけ高価な成分ではありますが、手荒れしやすい方には使用しやすい成分の一つです。

尿素が入っている方が潤う?


「尿素って手荒れに効くんでしょ?」といわれやすい尿素。効きそうなハンドクリーム成分の一つというイメージをもっている方も多いはず。尿素は保湿に優れていて浸透しやすく角質層を柔らかくしてくれる成分でもあります。手荒れがひどく、肌のターンオーバーが乱れゴワゴワした皮膚の状態の時にはぴったりの成分。たんぱく質を分解し、肌を柔らかくして保湿してくれるなんて最高!・・・なのですが、注意点が一つ。

「肌を柔らかくしてターンオーバーを整える」成分だからこそ、手荒れしていない肌に頻繁に塗り込むと「ターンオーバーが乱れる」こともあるのです。

自分の手肌を知ろう


保湿、オイル、シアバター、尿素、と説明してきましたが同じ「保湿化粧品」でも成分によって違いがあります。ハンドクリームを選ぶ際は「香り」や「使用感」「価格」も大切な選択ポイントですが、「今の手の状態」を知って、有効成分に着目することも大切なポイントです。

「肌バリアー」として使いたいハンドクリームなのか「肌質改善」の為に使用したいハンドクリームなのかを大切に考え、ハンドクリームを選んでみてくださいね。

川上 あいこ
スキンケアカウンセラー・ネイリスト

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