一時は無投票の可能性も指摘された県知事選挙。
告示まで6日となった23日、民進党の米山隆一さんが無所属での出馬を正式に表明しました。
「このたび新潟県知事選に出馬することを決意しました。ふるさと新潟の更なる発展のためこの身を捧げたい。新潟に新しいリーダーを誕生させるためみんなで力を合わせて頑張りたい」。午後3時、県庁で記者会見に臨んだ米山さん。会見場で米山さんの脇を固めるのは共産・社民・生活などの野党と市民団体のメンバーです。所属する民進党が同席しないのには理由がありました。「(民進党県連の)機関決定に反して立候補すると伝えて同時にけじめをつけるということで離党した」。今回、民進を除く野党3党の後押しを受けた米山さんは記者会見の直前、民進党県連の幹部と面会。離党届を提出した上で出馬の意思を伝えました。一時は独自候補の擁立を目指した民進党。米山さんら複数の名前も挙がりましたが擁立には至らず自主投票を決めていました。会見前に米山氏と面会した民進党県連代表の黒岩宇洋衆院議員は「離党しても出馬したいという意思表明でした」と述べました。民進党は自主投票を決めていますが、議員や党員が米山さんを支援するかは不透明です。
魚沼市出身、東京大学を卒業した米山さんは医師で弁護士でもあります。これまで衆院選と参院選にあわせて4回挑みましたが、いずれも涙を飲みました。所属政党は自民・維新・民進と渡り歩いてきましたが、今回の知事選ではこれまでとは違う共産・社民・生活からの推薦を受ける見通しです。選挙戦の態勢について米山さんは「(民進も入っていた)参院選の野党共闘が維持できればうれしかったが、それがないからといって勝ち目がないとは思わない」と自信を示しました。
現在6号機と7号機の安全審査が進められる柏崎刈羽原発。新たな知事の任期中に再稼働の判断が求められる見通しで大きな争点となりそうです。その原発について米山さんは「原発に関してはともかくきちんと検証する。県民の命や安心安全をきちんと確保する。それがなされるまで再稼働の議論はできない。(出馬表明している)森前長岡市長はおそらく(再稼働)容認を前提とした上での『国に物申す』という方針なのでは。原発政策に関しては(森氏と)実は大きく違う」と森前長岡市長とスタンスの違いを強調しました。会見に同席した生活の党県連代表の森裕子参院議員は「『福島事故の検証なくして再稼働の議論はできない』という泉田知事の路線を強く支持してきた。ぜひ、そこを継承する候補を擁立したい」と述べました。
一方、知事選にすでに出馬を表明している森民夫前長岡市長。この森さんの推薦を決めた自民党県連の帆苅謙治筆頭副会長は米山さんの出馬について「悪いけど選挙であれば何でも出てくる感じ。民進党が自主投票を決めて、(民進支持の)連合は森氏を応援する。負けることはない」と話しました。
知事選にはこのほか佐渡市の行政書士、後藤浩昌さんが出馬を表明しています。29日の告示まで一週間を切った知事選。それぞれの候補は新潟の将来をどのように描いて論戦を繰り広げるのでしょうか。