金沢市を拠点に創作活動している金属造形家・藤田有紀さん(30)と金工作家・古田航也さん(26)による企画展「METAL2つのかたち」が、千葉県船橋市のふなばしアンデルセン公園内の子ども美術館で開かれている。金属から生まれた42体の生き物たちが、入館者を不思議な物語の世界へといざなっている。



 「ものがたりを紡ぐいきもの」をテーマにした藤田さんの作品は重さが30キロもある大作「ダンマリドラゴン」から、高さ13センチの「おすわりシリーズ・ピグリン」まで、丸みを帯びた柔らかく優しい風合いが特徴。藤田さんが創造したオリジナルの物語とキャラクターを融合させながら誕生させたという。



 「LIFE可動する金属動物」をテーマにした古田さんの作品は、江戸時代から続く自在置物の技法を使い、すべての関節が動く。ワオキツネザルなど絶滅危惧種を題材に甲冑(かっちゅう)などで武装させたことで、人間が引き起こしている環境破壊や乱獲などへの抵抗と共生を表現している。



 藤田さんは「金工は伝統的イメージが強いが、難しいことを考えず見た目で楽しんでほしい」、古田さんは「金属でいろいろな表現ができることを知ってもらいたい」と同展の楽しみ方を話している。



 会期は2月12日まで。今月29日には藤田、古田両氏による金工のワークショップ「とかして・のばして・たたいておもしろい“かたち”つくろう!」が開かれる。対象は小学生以下(4年生以下は保護者同伴)、費用500円。問い合わせは同美術館、電話047(457)6661。