電子メールなどの普及で利用の機会が減っている手紙をテーマにした同朋高校放送部のラジオドラマ「赤丸ポストに愛を込めて」が二十二日、名古屋市中村区の同校で開かれた文化祭で初披露された。
 作品は約十分で、高校の同級生の男女が恋に落ち、手紙で思いを伝え合う物語。名古屋福徳郵便局(北区光音寺町)にある名古屋市内で最も古い一九四九(昭和二十四)年製の丸形ポストで、はがきを投函(とうかん)する音を収録。「ことっ」という音が、物語の最終部分に使われ、余韻を残す仕上がりになった。
 二年の津田琉尹(るい)さんは「言葉遣いをきれいにするよう心がけた」と電子メールを利用しない古風な男子生徒役を好演。制作チーフの一年樋田亜季さんは「アナログでしか伝わらない温かみがある」と作品の主題を説明した。
 収録に協力し、文化祭に駆けつけた福徳郵便局長の加藤芳隆さん(56)は「手紙の良さを表現してくれた」と感謝。同校の卒業生で丸形ポストの写真家庄司巧さん(51)=北区杉村=は「好きな女の子の机にラブレターを入れた高校時代の思い出がよみがえった」と話していた。
 (立石智保)