全国を放浪し、色鮮やかな貼り絵を作り続けた山下清(一九二二〜七一年)の作品を集めた「市制施行百十周年記念 放浪の天才画家 山下清展」(豊橋市美術博物館、中日新聞社主催)が同市今橋町の市美術博物館で始まった。十月二十三日まで。
 貼り絵やペン画、油彩を中心に百三十一作品を展示。放浪中のリュックサックや浴衣、日記などの資料もあり、旅路をしのぶことができる。
 初日は開場式があり、関係者がテープカットで祝った。続く内覧会では、おいで山下清作品管理事務局代表の山下浩さんが作品を紹介した。
 代表作の貼り絵「長岡の花火」(五〇年)は、清が一年前の夏に現地で見た花火を思い出して表現した作品。当時の花火大会は連発で打ち上げるのではなく、一発ずつ打ち上げるものだったが、絵では複数の花火が描かれている。浩さんは「時間軸を縮め、多くの映像を一つの画像として表現している」と解説した。
 館内では、カフェレストラン「ポールダール」が展覧会に合わせて同日からオープンし、来館者でにぎわった。
 月曜は休館。十月十日(月・祝)は開館し、翌日が休館日となる。会期中の金・土・日曜日と十月十日は午後七時まで開館している。一般・大学生は千円、小・中・高校生は四百円。
 (阿部竹虎)