◆07年の再現期待
 天皇杯全日本サッカー選手権大会で「ホンダ旋風」が吹いている。日本フットボールリーグ(JFL)のホンダFC(静岡県代表)が二十二日の三回戦で、J3のグルージャ盛岡を2−1で破り、大会一回戦から三回連続でJリーグ勢を倒し、二〇〇七年以来の四回戦(ベスト16)進出を決めた。
 ホンダは一九九七年にJリーグ入りを断念。以後、アマチュアチームとして天皇杯で活躍することと、JFL優勝の二つを大きな目標としてきた。ただし、天皇杯で当たるJリーグ勢に、Jリーグ四部相当のJFLチームが勝つのは容易ではない。
 そこで、井幡博康監督(42)が心がけていることは、Jリーグ勢に負けないチームづくり。監督は「ロングボールを蹴らず、しっかりとパスをつないで地上戦で勝負できる技術を磨くこと」を選手に言い聞かせている。プロとアマチュアの違いは精神的な面にも表れるため、「相手に負けない強い気持ちを持て」とアドバイスしている。
 社員選手が中心のチームは、浜松市中区のトランスミッション製造部で午前中に働き、午後から練習に励んでいる。
 二十二日の試合には、製造部の社員ら百十人余りがバス三台で応援に駆けつけた。次の四回戦の相手は後日の抽選で決まるが、J1のチームとぶつかる可能性もある。ホンダが〇七年にベスト8に進出した時の再現なるか、注目を集める。
(川住貴)