◆北海道男性の殺害容疑 別の遺体男性とも接点
 浜松市北区細江町の浜名湖周辺で七月、北海道美唄(びばい)市出身の出町(でまち)優人さん(32)の遺体がバラバラの状態で見つかった事件で、細江署捜査本部は二十二日、殺人、死体損壊、死体遺棄の疑いで、浜松市北区三ケ日町大谷、無職川崎竜弥容疑者(33)=窃盗罪などで起訴勾留中=を逮捕した。
 逮捕容疑は七月五日ごろ、磐田市の賃借中のアパート内で、出町さんの腹部を刃物様のもので刺すなどして殺害。八日までにアパートもしくはアパート周辺で、遺体を刃物のようなものを使って切断し、細江町もしくは細江町周辺で遺棄したとされる。県警は認否を明かしていない。
 県警や捜査関係者によると、出町さんと川崎容疑者は数年来の知人で連絡を取り合っていた。出町さんは京都市で生活し、電化製品の製造に関わる工員として働いていた。七月初旬には浜松市などで二人が一緒に行動する姿が確認され、連絡を取る回数も増えていた。
 出町さんの物とみられる眼鏡や衣類が川崎容疑者の関係先から見つかっている。県警が押収した自宅にあった車などから出町さんの血痕が確認されている。
 出町さんの遺体は七月八日午前六時二十分ごろ、浜名湖岸で右脚を近隣住民が発見。その後、湖北東部の半径一・五キロの範囲で左脚、胴体、頭部が相次いで見つかった。遺体は死後二〜六日間ほど経過。腹部や肺には刺し傷、腕には切り傷があり、死因は刺し傷による血気胸だった。
 浜名湖では、八月末と九月一日に浜松市西区西山町の無職須藤敦司さん(63)の肋骨(ろっこつ)など遺体の一部が相次いで見つかり、県警は殺人・死体遺棄事件として捜査している。
 川崎容疑者は八月上旬、須藤さんのキャッシュカードを使って、不正に現金を引き出したなどとして窃盗と電子計算機使用詐欺の罪で起訴されており、県警は須藤さんが亡くなった経緯についても川崎容疑者が知っているとみて調べる。