伊賀市上野車坂町の和菓子店「和菓子工房まっちん」、上野桑町の牛乳店「北川牛乳」、治田の農業法人「ふたば園」の三者が協力して和風の「いがプリン」を作った。抹茶とほうじ茶の二種類の味があり、地元の牛乳や伊賀茶の風味を生かしたなめらかな食感が特徴。まっちんで十四日から発売する。
 卵や生クリームは使わず、牛乳と伊賀茶に本葛、寒天、ミネラル豊富な粗糖を加え、冷やしてゆるく固めた。北川牛乳の牛乳は、生乳本来の甘み、ビタミンやタンパク質といった栄養素を残すため、六五度の低温に保ち加熱。ふたば園の減農薬栽培した抹茶とほうじ茶のパウダーは石臼でひいて作っている。
 きっかけは、岐阜市の食品卸会社で和菓子の開発に携わっている和菓子職人の町野仁英(きみひで)さん(41)が、伊賀市上野丸之内の喫茶店「シャコンヌ」で、北川牛乳四代目の北川裕之さん(44)とふたば園の副社長北森徹さん(45)と知り合ったこと。
 北川牛乳はシャコンヌのカフェオレにも使われており、牛乳本来の甘みや香りに魅了されたという。北森さんから提供された伊賀茶のパウダーでプリンを作ったら「おいしい」と感じたため、両素材で作ろうと決めた。
 まっちんは町野さんの実家の和菓子店。町野さんの愛称でもある。店は母の和代さん(64)と妹の冨元子さん(38)で切り盛りし、「いがプリン」は妹の元子さんが店頭で作る。
 町野さんは「伊賀の素材の持つおいしさや生産者の良さをプリンを通じて知ってもらいたい」。北川さんは「三人で協力してできたので、とてもうれしい。地元の人たちにも味わってほしい」。北森さんは「素材の良さを伊賀から発信し、地元を盛り上げたい」と期待する。
 抹茶味、ほうじ茶味いずれも一個二百九十円。まっちんの営業時間は午前十時〜午後六時。月曜と火曜は定休日。電話予約も受け付ける。(問)和菓子工房まっちん=0595(23)8390
 (中川翔太)