日本建築士会連合会(東京都)が主催する、高校生による建築作品コンクール「建築甲子園」で、富山工業高二年の四人でつくるチームが優勝した。七年目を迎える大会で、県勢の優勝は初めて。(木許はるみ)
 大会には四十一都道府県の五十四チームが出場し、建築計画をパネルで提出。テーマの理解度、具体性、独創性などが審査された。
 メンバーは新村希和さん、高柳桃花さん、波多野陸さん、山上姫歌さんの建築工学科の四人と、藤井和弥教諭。
 テーマの「地域のくらし−空き家を活(い)かす−」に沿って、富山市の辰尾団地をマーケット広場として改修する地域再生計画を提案した。題材にした団地は一九六二〜六七年に建設された平屋の連続住棟。七十七棟と緑地や駐車場からなるが、入居者が減少する問題を抱える。
 提案した計画では、住宅の一部を解体して骨格や外壁などを残し、半屋外空間の店舗とした。欧州のマーケットを参考に、店先に商品を並べる露店市場をイメージ。地元の食品や生花、雑貨店を入店させ、近所での買い物を可能にして「買い物難民」を解消し、世代間の交流も促すよう狙った。
 解体した構造材の再利用も提案。計画の実現までに四段階の過程を設け、イベント広場や勉強ができるワークスペースの設置、住宅を現代風にリフォームする内容も盛り込んだ。
 チームは三カ月かけて計画を構想。市内の団地で営業する美容院や花店、ペットショップなどで高齢化の状況や流通を取材した。空き家改修についての資料も参考に毎週、意見交換を重ねてアイデアを練った。
 山上さんは優勝の知らせに「目標にしていたが、びっくりした。授業では知ることのできないような社会問題も学べた」と喜んだ。表彰式は二十四日、同校で行われる。