福山雅治が、ワイルドなビジュアルでスクープカメラマンに扮した映画『SCOOP!』について語った。新境地ともいえる役を務め、福山本人が感じた焦りとは?

 福山が演じたのは、芸能スキャンダル専門のフリーカメラマン・都城静。パーマヘアに無精ヒゲというワイルドなビジュアルで、下ネタを連発する福山の姿に、驚くファンも多いはずだ。そんな大胆なイメージチェンジともいえる役について当の本人は「自分としては振り幅広くやっているつもりなんだけど、そうは思われていなかったのかな?」と戸惑っている様子。「自分が思っている以上に、『福山はこうだ』という漠然としたイメージが強くあるのかなと。もっといろいろなことをやっていかなきゃどんどん歳をとるなという焦りも出てきました」と話す。

 監督の大根仁とは同世代、同学年ということもあり、普段はあまりやらないアドリブも積極的に織り込んだという。「過剰にやってみて、そこから監督に削ってもらおうと思いました。実際、いきすぎて『そこまではいりません』ということにもなりました(笑)」と振り返る。そうしたことも含めて「非常に自由度の高いキャラクターだった」とか。

 「フリーカメラマンって、存在は知っていても、誰もまともに会ったことはない。つまり、ある程度想像で作っていい、ファンタジー的存在だと思うんです」と自由度の根拠を指摘する。こんな福山もアリなんだと思ってもらえればうれしいと話しつつ「もっと汚れ役はないのかなとも思いますね。自分が悪人に見えるのかどうかはわかりませんが、悪人を演じることで、自分でも意識していなかったダーティーな本質が出てくるのかもしれない(笑)。それが演じる楽しみの一つですから」と意欲を見せる。

 「『SCOOP!』には福山自身のユーモアが反映されている」と親交が深く、今作の共演者でもあるリリー・フランキーは語っている。この映画にもまた、福山雅治の本質が映っているのだ。(取材・文:相田冬二)

映画『SCOOP!』は10月1日より全国東宝系にて公開