河野裕の人気小説「サクラダリセット」シリーズが、野村周平&黒島結菜主演で実写映画化されることが発表された。公開は2017年春を予定しており、2部作になるとのこと。監督は『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋が務める。

 本作の舞台は、住民の半数が特別な能力を有する街「咲良田(サクラダ)」。過去に体験したことを決して忘れない「記憶保持」能力を持つ主人公・浅井ケイ(野村)と、世界を最大3日分巻き戻す「リセット」能力を持つヒロイン・春埼美空(黒島)の二人が、彼らの能力に巻き込まれて亡くなってしまった友人・相麻菫を生き返らせるために奔走する。

 野村も黒島も今までにない役柄に緊張しているよう。野村が「今回は2部作の主役ということもありセリフも多く、特別な能力の持ち主という今までに演じたことがない役柄なので、挑戦的な部分もあるし、頑張りたいです」と意気込むと、黒島は「最近元気で明るい役が多かったのですが、今回はおとなしくて控えめな女の子を演じます」とコメント。しかし一方で「どうなるのか全くわからず、お客さんの反応が想像できない作品ですが、そこがまた楽しみです」(野村)、「(美空は)感情の起伏があまりないので、細かい部分での揺れみたいなものを大事にしたいと思っています」(黒島)とチャレンジする楽しみを感じていることを明かしていた。

 さらに二人以外にも、物語のカギを握る菫役で平祐奈、時空を超えて「声を届ける」能力を持つ中野智樹役で健太郎、「モノを消す」能力を有する村瀬陽香役で玉城ティナ、「記憶を操作」する能力の持ち主の岡絵里役で恒松祐里が出演。気鋭の若手俳優陣と共に、世界観を作り込む深川監督は「僕たちの中にあるフレームや境界線が壊れるとき、映画的な瞬間が訪れることを祈りながら。新しい体験ができる新しい映画を作りたいと思います」と気合を入れなおしている。

 そして原作者の河野は映画化について、「(深川)監督、(春名慶)プロデューサーをはじめ、スタッフの皆さまは非常に信頼できる方々」と喜んでいるよう。またストーリーの点についても、「脚本の初期の段階では意見を出させていただいたところもありますが、採用されたところも、そうでないところも、心から納得できるストーリーになっております」と原作者としても申し分のない出来になっていることを示していた。

 「サクラダリセット」シリーズは今回の実写映画の制作に合わせて、テレビアニメーション企画も進行しているという。(編集部・井本早紀)