日本の世界的人気ロックバンド X JAPAN を題材にした話題のドキュメンタリー映画『ウィー・アー・エックス(原題) / We Are X』について、バンドのリーダーYOSHIKIとスティーヴン・カイヤック監督が9月19日(現地時間)、ニューヨークのクロスビー・ストリート・ホテルで行われた試写後のQ&Aで語った。

 本作は、X JAPAN が日本のロック界を席巻する過程と、Toshlの脱退、X JAPAN の解散、hideやTAIJIの死、再結成するまでのYOSHIKIの葛藤などをつづったもの。

 製作経緯についてカイヤック監督は「(映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』などを手掛けた)プロデューサーのジョン・バトセックから『日本のロックバンドを描いた映画を製作しないか?』と依頼された。それで、一回Googleで X JAPAN を検索してみると、衣装、髪型など、それら全てを見ていくうちに、関わりたいと思った」と明かした。

 作曲のテクニックについてYOSHIKIは「正直、僕はパンクロックからEDMまで、あらゆる音楽を把握しているけれど、ミュージシャンならば、まず音楽の理論を知るべきだ。もちろん、雰囲気を楽しみながら演奏するのもクールだが、音楽の理論は英語のアルファベットを学ぶような基本的なものだからだ。もし音楽の理論を理解していれば、それをジャズ、パンクロックなど全てのジャンルの音楽に活用できる。そのため、クラシックの音楽だってその基本から始めることができて、やがてベートーヴェンモーツァルト、ショパンなどの次のレベルに応用することも可能だ。これからやるコンサートでも、クラシックの音源を披露することになるよ」と流ちょうな英語で語った。

 Toshlの脱退、X JAPAN の解散、hideの死など、再結成するまでの葛藤の日々についてYOSHIKIは「できる限りポジティブに努めたけれど、(振り返ってみれば)ポジティブでいられたかはわからない。でも自分の中で51%ポジティブ、49%ネガティブだったら、ポジティブがわずかに境目を超えていて、それで良いと思っていた。もっとも当時は、そのどちらに転ぶかわからなかった。もし、そのままネガティブに陥っていたら、今自分は存在しているかわからない。10歳の時に父を失い、僕はずっと『人間は何のために生きているか?』を熟考してきた。ただ、本作が再び僕をポジティブにしてくれた」と感謝した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)