映画『ヒューゴの不思議な発明』で注目された若手俳優エイサ・バターフィールドが、ティム・バートン監督の新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2017年2月日本公開)について、9月29日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 高校生のジェイク(エイサ)は、謎の死を遂げた祖父の昔話と写真をもとにウェールズの小さな島に行き、そこで特殊能力を持つ子供に出会って、彼らが収容された孤児院に導かれるが、いつしかその子供たちを狙う暗黒の怪物に命を狙われる。作家ランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」をティム・バートン監督が映画化。孤児院の女性校長ペレグリンを映画『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンが演じた。

 ジェイクはごく普通の少年だが、彼も特殊能力を持つ。「確かに、ジェイクが訪れる孤児院の少年少女に比べれば、彼は最も普通な少年だ。彼は(最初にウェールズを訪れたとき)場違いな感じがして、周りをよく理解できていない。おそらく誰もがそういう状況になったことがあると思うので、共感できると思う。そのため演じる上では(意外に難しいが)努めてノーマルな少年を演じ、彼が(映画内で)聞く声や見るものは、観客の視点と同じになっている」と語ったように、ごく自然な演技を試みたようだ。

 ベルギーのアントワープで撮影した孤児院について「そこで2、3週間撮影したときは、毎日焼けつくような日差しで、太陽が照りつけると、家の大きな庭にある大きな木々が、竜のような影を作り出していた。大きな花も植えられていて、おとぎ話のような場所だった。家は大きくて(横から見ると)傾いて見え、尖塔のようなものが突き出していた。全てがセットではなく、実際にある家で、階段なんかも上れたよ」と答えた。ティム・バートンの世界観が溢れた内部構造のようだ。

 今作では、あまり人間らしくない神のようなエヴァとの共演について「実際にセットでは、エヴァにオーラみたいなものを感じた。彼女の役は、この孤児院の子供たちの母親的な存在で、保護者や監視者でもあり、子供たちを保護する感情を撮影期間はずっと持っていた。それと同時に彼女は(敵対する人々には)危険でもあって、(彼女も特殊能力を持つため)何が何でも子供を守ろうとする」と説明した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)