女優の宮崎あおいと橋本愛が6日、都内で行われた映画『バースデーカード』(10月22日公開)の完成報告会見・上映会に出席、宮崎の娘役を務めた橋本は「初めて近距離で向かい合ったとき、手がすごく印象的でした。きれいで、劇中の編み物のシーンでも繊細な大きな愛情を感じる手をしていて、そのシーンを観るだけで涙が出てきて」と宮崎との初共演作を振り返った。また、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、主題歌を担当する木村カエラ、吉田康弘監督も出席した。

 本作は、他界した母親・芳恵(宮崎)から毎年届くバースデーカードに書かれたメッセージを通して、娘の紀子(橋本)と家族たちの絆を描いた人間ドラマ。この日は撮影では実現しなかったという劇中の家族が勢ぞろいし、父親役のユースケは「(お母さんに家族を)会わせてあげたかったので嬉しい。でも、(この登壇メンバーだと)僕がカエラちゃんという愛人を連れて来たみたい」とジョークを飛ばし、宮崎は「嬉しいです。4人家族だよなって」としみじみと感想を述べた。

 一方、橋本は宮崎との共演について「設定上一緒にお芝居することがなく、たったのワンシーンだけ。それも特殊なシーンで、現場では会話をすることもなく、同じ空間を共有することだけをしていた」と少し残念そうな表情。「とても静かなシーンなので、話をするというのが合っていない気がして」という宮崎は、橋本とユースケが親子げんかをする劇中のシーンに触れ、「(橋本の演技に)十代特有の揺れのような気落ちがとてもよく表れていて、すごく好きでした。わたしも実際に面と向かってお芝居をして、その揺れのようなものを感じてみたかった」と語った。

 また橋本は「この映画を観終わった後に本当にいい映画ができたなって。最後の木村さんの音楽が入ったものを観て、本当に幸せな映画体験ができたって」と感無量な面持ち。宮崎が「優しくて希望の詰まった作品ができました」と続けると、ユースケも「僕の中で本当に大事な大事な、誇れる作品となりました」と本作の仕上がりに満足そうな笑みを浮かべていた。(取材・文:名鹿祥史)