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高槻アレックスシネマで上映中の「後妻業の女」を見てきた。
原作は黒川博行の「後妻業」という小説。遺産を狙って結婚し殺人を繰り返す犯罪に焦点を当てた物語だ。原作では、警察をドロップアウトし探偵業をやっている男が主人公で、悪事の証拠を丹念に暴き悪者を追いつめるのが痛快だった。

しかし、映画では探偵は脇役。手練手管で高齢男性をだます小夜子(大竹しのぶ)と、旨みのある男性を紹介する結婚相談所の所長・柏木(豊川悦司)が主役。つまり、悪人が主役なのだ。

原作を読むと、より楽しめる!

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柏木と小夜子は、鵜飼いと鵜の関係。柏木は獲物を見つけたら小夜子にけしかけ、指示する。ただし小夜子も素直に言うことを聞くかというと、一筋縄ではいかない。人を騙す相棒でありながら、お互いも騙し合おうとする気の抜けない関係なのだ。

二人は殺人を繰り返す犯罪者なのに、コミカルに描かれキュートにすら見える。人のことはおかまいなしで自分の利益しか考えない、そんな二人は誰の心にもある強欲な気持ちの化身なのかもしれない。

映画「後妻業の女」公式サイトはこちら
高槻アレックスシネマでは10月中旬まで上映予定。