初のビッグマイナーを行った新型86。ディテールはクリッカーでも既出ゆえ省きますが、7psアップと並行してボディ剛性を高めると共に足回りのセットアップを変えたと、更にその足回りは一部グレードでダンパーをザックスに変更することも可能・・と、ざっくり言えばそんな内容になっています。20160914Toyota86KOUKI_014

で、試乗ではこのザックス装着車と標準のショーワ製ダンパー装着車の両方に乗ることが出来ました。そこで間違いなく言えるのは、いずれも旧型に対する走りの進化が歴然とみてとれることです。エンジンはパワー感はともあれ、5000rpm向こうのザラザラとした振動が取れ、スッキリと淀みなくトップエンドまで回るようになりました。加えて、4000rpm前後のトルクの谷も改善され、微妙なアクセル操作に対するツキがよくなっているように感じます。
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それ以上に変貌を遂げたのはシャシーの側です。そもそもの転がりからして精度が高まった印象で、前述のような微妙なアクセル操作にも濁りなくスッとレスポンスしてくれる上、低速域からアシがきちんと動いているようで乗り心地も滑らかさが俄然高まりました。連続する凹凸の乗り越えなどで上屋の微妙な振動が少なくなったのは、ボディの剛性強化によるところが大きいのでしょう。20160914Toyota86KOUKI_015

と、ここまでの印象はショーワとザックスの間でほぼ差はないものの、高速域で大きなうねりや橋架ジョイントのような人工的段差などを乗り越える際の減衰感はさすがにザックスの方が上かなという印象です。ゆくゆく車高調を組んだりということを考えるにしてもショーワの仕様で充分に86らしい走りを実感できる一方、ノーマルを維持して大事に乗ろうという向きにはザックス装着も積極的に検討してみてはと思います。
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クローズドをしっかり走り込んだわけではないので確証はないものの、86はその熟成の過程で後輪側の踏ん張りが増し、安定志向のハンドリングへと成長してきたように感じられます。つまり、BRZと走りのキャラクターが似てきたということかもしれません。

(文:渡辺 敏史/撮影:前田 惠介)
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