ドイツのスポーツカーブランドであるポルシェによると、8月の世界新車販売が1万9100台にのぼり、前年同月比で6.7%のアップを果たしたとのこと。

市場別では、米国での販売が回復傾向。前年同月比3.5%アップの5181台と2カ月ぶりに前年を上回りました。

しかし、モデル別にみると「911」シリーズが749台(前年同月比:20.2%減)、「ボクスター」および「ケイマン」は474台(38.5%減)。さらに、新型の発売が迫った「パナメーラ」は445台(4.5%減)と、スポーツカーとサルーンについては軒並み前年割れ。

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その一方で、販売を支えているのがSUVです。

「マカン」は前年同月比39.3%減ですが、2304台と同社のラインナップの中でも桁違いの販売台数を確保。「カイエン」に至っては1067台と前年比1.7倍と唯一プラスに転じました。

Macan S S14_0571_fine

■カイエン

Cayenne

2002年に「新しいカタチのスポーツカー」をコンセプトに登場した「カイエン」は、それまで純粋なスポーツカーを手掛けていたポルシェにとって全く新しい領域に踏み出す意欲作でした。

プラットフォームこそフォルクスワーゲンの旗艦モデル「トゥアレグ」と共有していましたが、エンジンや足回りなどは独自に仕立てられ、SUVならではの高い実用性と相まって「ポルシェがSUVなんて…」という声を覆す大ヒットを達成しました。

現行型は2010年に登場し、2014年にマイナーチェンジを受けた2代目。

先代よりもボディは大型化する一方で軽量化も達成しています。さらにV6やV8だけでなく、モーターだけで最長36kmの走行が可能なプラグインハイブリッドと、豊富なパワートレーンを用意するのも同車の特徴です。

ちなみに、新型のプロトタイプがすでに各地で目撃されており、発表は2018年秋と目されています。

■マカン

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現在、SUVでは“走りの良さ”がトレンドとなっています。「BMW・X4」や「ジャガー・F-PACE」など、SUVでありながらスポーツカーに匹敵する走りも身に付けたモデルが続々登場しています。

そんな新しいSUVに早々と投入されたのが「マカン」です。

デビュー当初は「カイエン」の弟分や、ベースモデルで685万円という価格から手の届きやすいポルシェとして注目を集めましたが、2016年には競合車の相次ぐ登場を受けてか高性能の追求が行なわれ、3.0L V6ツインターボエンジンを強化し360ps/500Nmを発揮する「GTS」の販売をスタート。

さらに、9月には3.6L V6ツインターボの性能を440ps/61.2kgmまで強化し、0−100km/hで4.4秒、最高速度は272km/hを誇るシリーズ最強の「ターボ パフォーマンス」を発表。「ターボ パフォーマンス」では新開発のブレーキも与えられているのですが、日本への導入および価格は現在未定となっています。

(今 総一郎)