3年に1度開催され、現在開催中の国際芸術祭〈あいちトリエンナーレ2016〉。3度目となる今回は、名古屋市、岡崎市、豊橋市で開催されています。参加アーティストや広報チームが、その作品や地域の魅力を紹介していくリレー連載です。

文化財〈石原邸〉や商業ビル〈岡崎シビコ〉をまわりまする〜

前回のつづきでござる〜。唐突でござるが! あいちトリエンナーレ岡崎会場では、10月2日までの毎週金・土・日曜日に乙川を渡る和船の運航をしていまする。東岡崎駅会場(岡ビル百貨店)と康生会場(岡崎表屋)をご覧いただくのに便利でござる〜。トリエンナーレチケットの提示で乗船できますので、ぜひ乗ってみてくだされ〜(詳細は岡崎市HPでご確認ください)。拙者も乗ってみましたが、めちゃ気持ちよいでござるよ〜、お得でござる〜。

あいちトリエンナーレと舟、一見無関係のようでござるが、実はとても重要なことなので、ぜひこの舟を利用してくだされ〜。なにが重要かというと、見る「視点」でござる〜。舟に乗ってまちを見る視点は、地上よりマイナス数メートルからの視点でござる。まちを見上げる、道路や人を見上げる視点、いつもと違う視点でまちを見れるでござる〜。このことを念頭に次の会場に向かうでござる〜。

行くルートでござるが、東岡崎→舟乗って→岡崎表屋→シビコ→籠田公園→石原邸と東岡崎→籠田公園→石原邸→シビコ→岡崎表屋→舟というルートがございまする。さらに10月1日〜16日にはイギリスの作家〈アーキテクツ・オブ・エアー〉の展示場所となる岡崎公園多目的広場もありまするので、それもルートに加えてくだされ。これにガイドブックに載っている周辺の観光、岡崎信用金庫資料館や喫茶店、同時開催の関連イベントなどをまわるようによく考えてまわってもよし、行き当たりばったりで見てもよし、でござる〜。

拙者は今回(9月2日)は歩いて、東岡崎駅から籠田公園に向かいましたでござる〜。前回紹介したような看板、そしてこの立派な松の木を見よ!

おもしろいな〜木の形は! などとひとり言をかましつつ、こんなかわいい看板があったり

いろいろ石の彫刻やらが歩道にあったり

と書ききれないほど愉快なものの横を通りすぎながら、籠田公園に到着でござる〜。公園にも鳩の石像などすばらしいものがたくさんありまする〜。

公園周辺にも美しい看板やら彫刻、フラッグがたくさんありますよ〜。

このフラッグの真ん中のダンゴみたいなのが最高でござる!!籠田公園はジョアン・モデさんのネットプロジェクトをやっておりますよ〜〜。そして、またトイレ行きたくなった〜、と公園のトイレに入るとそこにまた、名画が!

この男子の、この女子に惚れてるな〜さては〜、とかなんとか思いながら見るでござる〜。しかし、トイレ周辺で撮影してると変質者と間違われるおそれがあるので要注意でござる〜。

そして、つぎの石原邸に向かうでござる〜。石原邸に向かうまでもいろいろありますが、割愛! それぞれ行って発見してくだされ〜。そして石原邸! 文化財でござるよ!!

拙者、実はここで展示してしている田島秀彦さんの搬入のときにお邪魔しましたでござる〜。

田島秀彦さんの作品は名古屋会場の芸術文化センターにも展示しておりますので、そちらの作品も見てくださるとさらに深く作家の作家性について考えることができまする〜。ここで展示されている作品は、以前ギャラリーでも展示された作品を再構成して展示し直したものでござる。ケンジタキギャラリーのサイトを見ると、ホワイトキューブに展示されたケーキの作品画像が出てきまする。そのときの展示を見た人は、展示場所による作品の印象の変化を実感することでありましょう。

この石原邸には佐藤翠さんの絵画作品も展示されておりまする。佐藤さんの作品は関連企画展示として、JR名古屋駅の高島屋1階メインステージにも展示されておりました(現在終了いたしました)。そして名古屋長者町会場の八木兵錦6号館ビル2階にも展示中でござる。これらを見たあと石原邸で佐藤翠さんの作品を見て、場と作品の関係性について考えてみてくだされ〜。佐藤翠さんの作品は、クローゼットに入った靴や服が描かれた絵画でござる。

(これ以降は拙者の個人的な勝手な読み解きでござるので、そう思って読みすすめてみてくだされ)クローゼット一杯の服や靴の絵画は、消費の欲望や衝動を誘発するモノの抗い難い美しさを、絵画として画面に定着させたものと捉えておりまする(あくまでも個人的な解釈でござる)。その絵画を、実際に絵画に描かれているモノを現実に扱うデパートで展示し、長者町ではかつてそのようなモノを扱っていたが現在空きビルになっている場所で展示、そして今回の石原邸での展示でありまする。このことの意味あいについて考えながら絵画を見てみるとまた違った見方ができると思いまする〜。そして、そのような場所の変化にも耐えうる作品としての強度を持った作品であるということを見てみてくだされ。

関口涼子さんの作品も妙にこの場所にピッタリでござりました。もしかして美術館で見たなら、コンセプトがすんなりと入ってこなかったかもしれないと思ったりいたしました。この石原邸のこの空間が、作品のコンセプトをじんわりとやわらかく伝える力を持っておりました。

柴田眞理子さんの陶芸作品も場にみごとに溶け込みながら、なおかつ異空間にしておりました。日本の古い建築物の特性を際立たせると同時に、人類共通の何かに気づかせ感じさせる空間へと異化作用を起こしておりました。

文化財というのは、現代美術とはまた違う価値体系や文脈を持っておりまする。その中での現代美術作品の展示、この石原邸自体を存分に味わって鑑賞してくだされ。天井の高さ、敷居、鴨居などでござる。拙者は作品以外にも建物の中のこんなものに着目いたしました〜。

と、いろいろ見て、次はシビコに向かうでござる〜〜。

シビコに向う途中にはパワースポットがあったり

額縁屋さんに自作の「オカザえもん」がいたりするルートもござりまする〜。

シビコに到着でござる〜〜。ここは地下のスーパーに地元の野菜がたくさんあって安くていいでござるよ〜。あとトリエンナーレのビジターセンターで、地元の八丁味噌会社の協力により、ハンドドリップした特製ミソスープをトリエンナーレの会期中の土日に無料で飲めるでござる〜。

シビコの展示は、普通に営業している商業ビルの中に作品がありまする。ここシビコにもたくさんすばらしい作品がございまする。それはそれぞれ行ってたしかめてくだされ〜。

トリエンナーレとは関係ない展示もやっておりますのでよろしくでござる〜。これは「岡崎ふるさとカルタ」でござる〜。

ぅお〜〜〜っと!! 大切ことを忘れておりました!! このSachikoMさんとのツーショットを見てくだされ〜〜。

岡崎シビコ屋上で2016年10月6日〜10日にSachikoMさんのキュレーションで「Asian Sounds Research Presents OPEN GATE 2016」をやるでござるよ〜〜〜。大友良英さんや、テニスコーツのメンバーなど、音楽好きにはたまらん、豪華なメンツが揃っておりまする〜。大友良英さんとSachikoMさんといえばNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽で有名でござる〜〜、またオルタナティブロックファンからもグラウンドゼロなどでおなじみでござる〜。これは見逃せないでござる〜〜。

次はシビコから岡崎表屋に移動でござる〜。行く途中このすばらしいシャッターに描かれている絵を見ることができたら、あなたは運がいいでござる〜。このお店が営業しているときは見れないからでござる〜。このかわいいワンちゃんたちを見よ!! かわいさ文化財級!!

そして、また、あーだこーだいいながら岡崎表屋に到着でござる〜。正面入り口から入ろうとすると、係の人が「お客さんこっちです!」と裏口へ誘導、なんかヤバい物を買いにきた人か、秘密工作員というか、映画の主人公になったような気持ちになりましたでござる〜。そして入って見た展示は大変すばらしかったでござる! これもその目で確かめてくだされ!

ちなみに、この岡崎表屋から岡崎公園多目的広場は近いので、10月に入ったら、前述したアーキテクツ・オブ・エアーと、そして!そして! 岡崎城! 家康館! そして葵武将隊をぜひ、見てくだされ!! 武将隊とトリエンナーレが同時に見れるのは世界でただひとつ、あいちトリエンナーレだけでござる!!!!

と、実は拙者、ケータイ電話で今回の写真を撮って歩いたんでござるが、岡崎表屋に着く前にバッテリーの充電が切れましたでござる。ので、ここからは写真がないでござる。東岡崎駅の某ハンバーガーチェーン店、この店拙者もよく利用しておりますが、ここで充電用にコンセントが各テーブルにありますので便利でござる〜〜。ここで充電するでござる〜。てなわけで、拙者の岡崎会場レポートはおしまいでござる〜〜〜。

information

あいちトリエンナーレ2016

会期:2016年8月11日(木・祝)〜10月23日(日)

主な会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(長者町会場、栄会場、名古屋駅会場)

豊橋市内のまちなか(PLAT会場、水上ビル会場、豊橋駅前大通会場)

岡崎市内のまちなか(東岡崎駅会場、康生会場、六供会場)

http://aichitriennale.jp/

writer profile

オカザえもん

本名は岡崎衛門之介、愛知県岡崎市のキャラクター「のようなもの」。2016年は「アート広報大臣」に就任、あいちトリエンナーレの魅力を発信するべく日々奔走中。