1653年に江戸で創業以来、和紙の魅力を発信し続けてきた「小津和紙(おづわし)」。和紙そのものや可愛い雑貨など幅広いものが全国から集められ、まるで“和紙のデパート”のよう。自分好みの和紙グッズがきっと見つかる素敵なお店です。
日本橋三越本店やコレド室町など新旧ショッピングスポットで賑わう日本橋エリアにある「小津和紙」。
江戸時代に創業してから今まで一度も移転せず、東京の街並みを見守ってきました。
店内に入ると白、桃色、黄、青、緑など色とりどりの和紙がずらり。

こちらのお店の人気商品の1つが御朱印帖です。
淡い色が可愛らしいパステルカラーや、目を引く柄ものなど、品揃えがとても豊富。


深い青と紺のしま模様から渋さが感じられる松阪木綿柄もおすすめ。
松阪木綿は三重県松阪市の伝統工芸品として古い歴史がありますが、和紙の柄として登場してきたのは、実は最近のこと。
小津和紙の創業者、小津清左衛門長弘が松阪出身だったため、今でも小津和紙の制服は松阪木綿の法被を起用するなど関係があり、商品化に繋がりました。
実は御朱印帖を自分で作ることもできるんです。
和紙を身近に楽しんでいただきたい…という思いで生まれた「御朱印帳キット(ジャバラ式)」(756円)。
自分でのり付け、組み立てをし、1冊の御朱印帖ができあがります。
同封されている説明書が写真つきなので、分かりやすいのが嬉しいですね。
本紙とよばれる御朱印帖の中身部分を、二つ折りにし、のり付けすることでジャバラが出来上がります。
同封されている友禅紙を厚紙にのり付けしたら、表紙が完成です。
この表紙にシールなど自分の好きなアイテムを貼りつけても素敵ですね。

表紙と本紙をくっつけ、最後に題箋を貼ったら完成です。
約20分で世界にたった1つ、自分だけの御朱印帖ができあがります。
これを持ってどこへ行こうか…考えるだけで、楽しくなってきますね。

キットだと約6種類の友禅紙から表紙を選ぶことになりますが、店内奥に他の色や柄の友禅紙もあるので、そちらを購入して作ることもできます。
赤やピンクだけで30種類以上もの友禅紙があり、どれにしようか迷ってしまうほど。
200円〜300円で御朱印帖サイズに切ってもらえますよ。

ショップ目の前にある工房では、手漉き和紙体験ができます。
所要時間は約1時間。電話での事前予約も可能ですし、空き状況次第では当日の予約もできます。
都内ではなかなかできない貴重な体験ですよ。

子供から大人まで、初心者の方でもご安心を。
最初にスタッフの方が説明しながら、デモンストレーションをしてくれます。
和紙の原料、楮(こうぞ)が溶けた水をすくい上げ、縦と横にそれぞれ揺らしていくと徐々に和紙の姿が。

水分を含んだ和紙の水気をとり、最後は乾燥作業へ。
しわにならないようブラシで和紙をまっすぐにのばします
待つこと7分弱で、完成です。

手漉き体験で作ったA4サイズの和紙は、当日持ち帰ることができます。
和紙独特の柔らかい手触りが温かいですよ。
作る人によって紙の厚さも異なり、個性がでやすいのも面白いですね。

一度体験したら、ハマる方もでてくる手漉き和紙体験。
次回からは模様入りの和紙を作ることもできます。
事前に紅葉や押し花、和紙のシールを準備すれば、毎回異なる模様の和紙が作れますね。

「伝統工芸で把握されている和紙ですが、もともと生活に溶け込んでいたものでした。この体験を通して、少しでも和紙をより身近に感じて頂きたいです。」
工房担当の?木さんが語ります。

創業360年以上の歴史も小津和紙の魅力です。
最後に3階にある小津和紙の歴史がわかる「小津資料館」(無料)と珍しい和紙を直接触ることができる「小津和紙照覧」(無料)へ訪れてみましょう。
開業当時の江戸風景が描かれた日本画や昔の和紙の展示物など、じっくり見て回りたいものがたくさんありますよ。

和紙を取り扱うだけでなく、展示物や体験も充実している小津和紙。
お店を紹介していただいたスタッフの上原さん曰く「和紙はとても柔軟なもので、使う人次第で色々な使い方ができるのが魅力です。」とのこと。
知識豊かなスタッフさんに相談すれば、お勧めの和紙を紹介してくれることも。
種類豊富な和紙から自分好みの一枚を見つけてみるのはいかがでしょうか。