2015年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞と初長編作品賞を獲得した映画『シークレット・オブ・モンスター』の、まるでアートのようなキャラポスターが解禁された。

 本作は、ジャン=ポール・サルトルの短編小説『一指導者の幼年時代』から着想を得て、ヴェルサイユ条約締結直前のフランスを舞台に、アメリカから来た政府高官の幼い息子が、狂気のモンスター=独裁者へと変貌してしまうまでの謎に迫る心理ミステリー。

 主演を務めるのは、本作が映画デビューとなったトム・スウィート。美少年でありながら、常に不満の中にいる未来の独裁者という難役を完璧に演じ、天才子役ぶりをアピールした。また、母親役を、『アーティスト』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたベレニス・ベジョ、父親役を『ゲーム・オブ・スローンズ』のリアム・カニンガムが務めるほか、ロバート・パティンソン、ステイシー・マーティンが脇を固める。

 公開されたモノクロの5枚のポスターでは、主人公の少年に影響を与える怪しげな登場人物たちが映し出されている。少年以外、正面を向かず、あらぬ方向を見つめ、ポスター上部には「何が少年を独裁者へと変貌させたのか」という一文。まるで、アート作品のようにも見える、意味深なポスターとなっている。

 心理ミステリーの最高峰とも称される『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督が「身震いする緊張感、戦慄の映画」と評し、その怪作ぶりが話題となっている本作。20世紀が生んだ最悪の怪物の謎がここに隠されている。

 映画『シークレット・オブ・モンスター』は11月に公開。