最先端とオーガニック
両方の第一人者がさすがの快挙


リンクルショット メディカル セラム [医薬部外品]20g 15,000円/ポーラ

 2016年年末。コスメ界に衝撃が走った。「シワを改善できる日本初の薬用化粧品誕生!」それはいろんな驚きをもたらした。業界に広がったのは、「世界一厳しい日本の薬事法(※)がよくもそこまで認めたもの」という驚き。でも、見たことのないモニター結果に、アッと声を上げる人もいた。逆に、一般の人には、「エー、今までの化粧品はシワ改善ができなかったの?」という裏切られたような驚きがあったかもしれない。

 確かに膨大な数のリンクルケアが世の中に既に存在するにもかかわらず、本当の意味では改善効果を認められていなかった。永久に認められない気配すらあった。それが今回、呆気ないほどすんなりと認められたのも、要はそれほど素晴らしい効果が得られたということ。なんでも、認可の過程で「ここまで効いたらもう化粧品ではない」「むしろ、薬と言わざるを得ない」そんな議論がなされたのだという。そこまで次元の違う効果が得られてしまったからこそ、今回の薬用コスメ誕生となったのだ。

 といっても、今や実力派No.1ブランドというべきポーラが、実に15年という歳月をかけてきたという“執念の一品”だったことも知っておいて欲しい。

 ポーラが見つけた犯人は“シワを肌の傷と間違えて集まってくる酵素”。傷を治そうとするあまり、コラーゲンやエラスチンを一度壊してしまう強力な酵素なのだ。その働きを止めることが、シワの改善に直接的につながったということなのだが、ポーラはそのためになんと5400もの成分をスクリーニングしたと言われる。これ、大変な数である。一つ一つしらみ潰しに効果を試してはバツをつけ続け、ようやくたった一つの成分に行き着いたことが今回シワ改善を謳える決定的なカギとなったのだ。

 それがどれほどの力を持っているか、こればかりは自分の肌で確かめてもらうしかないけれど、モニター結果を見るなら4カ月でシワも消え、たるみもなくなる。明らかに、プチ整形以上の効果を得られてしまうのだ。少なくともはるかに自然。シワが消える効果は同じでも、たるみが持ち上がる効果は同じでも、自然さが全く違う。とすれば化粧品がプチ整形を超えたといってもいいはずなのだ。そこまで効くなら4カ月なんてあっという間!

薬事法が認めたもう一つの奇跡


上から:コスキチ 薬用オーガニック認証リップクリーム オレンジ&ネロリ、ミント&ローズマリー [医薬部外品] 4g 各980円、薬用オーガニック認証スキンオイル ラベンダー [医薬部外品] 100mL 1,800円/コスメキッチン

 そして実はもう一つ、薬事法が認めた化粧品がある。オーガニックの薬用コスメ。薬用オーガニックというと、歯磨きのプロポリス、あるいは美白化粧品に限られていた(美白を謳うには厚労省が認めた薬用成分を入れなければならないから)厳密なオーガニック薬用コスメはなかったはずなのだ。極めて自己規制の多いオーガニック成分だけで薬用効果を得るのは至難の業。だからこれも一つの執念がもたらした快挙なのだ。

 厳しいオーガニック認証と医薬部外品、ダブルで認可を得るという快挙を成し遂げたのが、コスキチシリーズ。言うまでもなくこれはオーガニック市場のリーダー、コスメキッチンのオリジナル。社長自らが手がけたという製品は、リップクリームはオレンジとネロリの香り、ミントとローズマリーの香りの2種類あって、唇のキメすら整う効果は、ちょっと別格。口紅の下地にも、口紅の上からでも。そしてラベンダーの香り高い保湿オイルは、赤ちゃんの肌でも使える肌荒れ防止の薬用効果が、極度の乾きから剃刀負けにも届くから、まさに一家に一本。

 かくして今、改めて医薬部外品の別格ぶりが見直されている。認可を得ることのハードルの高さがそのまま手応えを物語るから。片や最先端、片やオーガニック。でもそれぞれの第一人者、ポーラとコスキチ、さすがだ!

※平成26年11月25日より、「薬事法」は「薬機法」へ改正。

文=齋藤 薫,撮影=吉澤康夫