「ソフトバンク2−5日本ハム」(22日、ヤフオクドーム)

 ハムのON砲が絶対王者を連破し、優勝マジック「6」が点灯した。日本ハム・大谷翔平投手(22)がプロ初となる先発翌日のスタメン出場でマルチ安打。中田翔内野手(27)は10試合ぶりの25号2ラン。いざ、4年ぶりの頂点へ−。残り7試合、一気に駆け抜ける。

 主役が打てば負けるはずがない。大一番で、大谷、中田のON砲がそろってマルチ安打を放ち、鷹投手陣を撃破。今季136試合目にして待望の優勝マジック「6」がともった。歓喜の中、日本ハムナインは大はしゃぎ。2人の主役も笑顔でハイタッチを交わした。

 勝利を引き寄せる大きな2点はON砲から生まれた。1点差に迫られた七回1死。大谷が4番・中田へつなぐ思いで必死に振ったバットは折れたが、打球は右前に弾んだ。プロ初の100安打へ王手をかける99安打目となった。

 「いい形で翔平がつないでくれて無駄にできない」。後輩の思いに中田も応えた。五十嵐のナックルカーブにしっかりと踏み込んだ。逆方向へ大きな放物線を描いた打球は、右翼テラス席へ吸い込まれる25号2ラン。「このホームランは大きかったね」と中田。本塁を踏みしめた後、ベンチ前で飛び跳ね、喜びを爆発させた大谷も「すごい大きな追加点になりました」と先輩の一撃に最敬礼した。

 天王山2試合にかける大谷の思いは熱かった。前日に先発で112球を投じて勝利したばかりだったが、「試合に出たい」とスタメン出場を直訴。体調面で普段は禁じ手ながら、栗山監督も「熱い思いをここで止めてしまうのはダメだ」とプロ初となる先発翌日のスタメン出場に踏み切った。

 首位決戦に2連勝し、23日からは札幌に戻って楽天3連戦。最短で25日に4年ぶりのリーグ優勝が決まる。「ここからが本当の勝負」と栗山監督。大谷も「残り試合、全部出るつもり。全部勝つつもりで一戦一戦、頑張っていく」と手綱を締めた。悲願のゴールテープを切るまで、気を抜かず全力で走り続ける。