真鍋昌平氏が『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載し、累計1000万部を突破した同名コミックを山田孝之主演で実写化。TVドラマと映画で展開され、好評を博した『闇金ウシジマくん』シリーズ。ヤミ金融・カウカウファイナンスを営む丑嶋(うしじま)を主人公に、彼をとりまく顧客らの人間模様を赤裸々に描き、コミック・ファンはもちろんのこと、財界人も虜に。そんな人気シリーズが、今秋に2作連続公開される映画『闇金ウシジマくん Part3』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』でついに完結! この2作でカウカウファイナンスの受付嬢モネを演じた、でんぱ組.incの最上もがさんにお話を伺いました。

Q:本作に出演が決まったとき、どう感じましたか?

ドッキリだと思いました。山田孝之さんは以前、でんぱ組.incが出演するフェスやライヴに何度かいらしてくださって、本作で共演する前から知り合いだったんです。あるとき、孝之さんから連絡があって、“衣装合わせに行ったら、もがちゃんの名前があったよ”と言われたときに、やっと実感が沸いてきました。

Q:当初、カウカウファイナンスのお客の役だとは思わなかったですか?

思いました(笑)。全裸でボコボコにされ、風俗に行かされたりとか、そういう展開を想像していたら、受付の女の子だよと言われて、ほっとしました。ぼくはアイドルのお仕事をメインにやらせていただいているので、本作で映画の撮影現場の雰囲気やプロの俳優さんたちの仕事ぶりを目の当たりにし、学ぶところがすごく多かったです。

Q:モネは本作の良心のような役割を果たしていますが、共感したところは?

これまでのシリーズの受付の女の子は、ウシジマくんたちと一緒にお客をいじめるようなドSなキャラが多かったと思うんです。(山口雅俊)監督と話し合いを重ね、モネは本作の良心として心優しい部分を出していこう、ということになって。ぼくも暴力やいじめが嫌いだから、顧客たちがウシジマくんたちにいじめられるシーンを、心からかわいそうだと思って見ていましたね。

Q:『闇金ウシジマくん Part3』のラスト・シーンでモネが毛筆で“鬼に金棒”と書いていますが、オフィスに貼ってある張り紙は全部もがさんが書かれたんですか?

はい。空き時間に、監督から指定された言葉を書きました。後半部分では、イラストも添えるようにしたんです。ピリピリした事務所にも関わらず、ちょっとかわいらしいものが貼ってあるというギャップが、モネの色が出ているような気がして嬉しかったですね。

Q:本作では、複数の女優さんたちが限界セクシーに挑戦しています。もし、今後、もがさんが脱ぐシーンのある役をオファーされたら、どうされますか?

ぼくがもし脱ぐとしたら、レズビアン映画がいいんですよ。

Q:そこまで過激な作品も大丈夫なんですか?

ぼくは映画『アデル、ブルーは熱い色』がめちゃめちゃ好きで。その後に観て、すごく良いなと思ったレズビアン映画が『キャロル』だったんです。女性の体はすごくキレイですし、グラビアもやっていますから、脱ぐことはいやらしいというより、芸術のひとつだと思っていて。基本的に恋愛は男の子とすべきものだとも思っていないので、ぜひ、そういう役を演じてみたいですね。過去のインタビューで、ぼくがレズビアン映画をやるとしたら、相手役は黒木 華(くろきはる)さんが良いです、というお話をしたら、ご本人が読んでいらして(笑)。“機会があったら、ぜひ”と言ってくださったんです。黒木さんはとてもお忙しいから、難しいとは思っているんですが、実現したら嬉しいですね。

Q:このシリーズでは、顧客たちがいろんな理由でお金を借りに来ます。もし、もがさんだったら、どういう状況下で、ウシジマくんにお金を借りると思いますか?

もし、ぼくだったら、家族のためにお金を借りますね。お兄ちゃんが無職のニートなんです。ぼくに仕事がなくなって、両親も亡くなってしまったら、お兄ちゃんを養って生きていくためにお金を借りると思います。『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』で、永山絢斗さんが演じている竹本優希は、他人のために自分を犠牲にする、とても優しい役なんですけど、ぼくにはそういう感情はなくて。もちろん、親しい人が困っていたら、助けたいと思いますが、竹本のようによく知らない人にまで手を差し伸べる気持ちにはなれないんです。そういう純粋な人が増えたらいいなとは思いますけど、自分だったら、家族のためにお金を借りたいですね。

Q:最後に、本作の見どころを教えてください。

『闇金ウシジマくん Part3』は人間の欲や誘惑に勝てない弱い部分を描いているんですけど、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』はちょっと泣いちゃうぐらい素敵な終わり方をしていて。もちろん、つながりはあるんですが、全く別物として楽しめるんです。本作に登場するキャラクターたちのそれぞれの人間ドラマを観ていただきたいですね。

映画『闇金ウシジマくん Part3』9月22日(木・祝)
 映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』10月22日(土)より、全国公開。
 配給/(C)2016真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん3」製作委員会

取材・文/田嶋真理 写真/横村 彰