10月8日より公開される君塚良一監督の『グッドモーニングショー』は、ワイドショー番組のキャスター・澄田真吾が生放送中のトラブルに見舞われる1日を描いた作品。女子アナから突然「2人の交際を番組で発表しよう」と迫られたり、プロデューサーから番組打ち切りを告げられたり、立てこもり事件の犯人と対峙したり……。災難続きの澄田を中井貴一、女子アナ役を長澤まさみが務めるほか、志田未来、時任三郎らが出演します。

劇中ではバラエティ豊かな珍事が展開されますが、実際のテレビ番組でも、生放送となると何が起きるかわからないもの。思わず笑ってしまうものから重大事件まで、印象的なハプニングを振り返ってみます。

ガチャピンが透明に!? お天気キャスターの神対応が話題に

キャスターが思わぬ脚光を浴びた最近の珍事件がコチラ。ネットやBSデジタル放送で生配信する気象情報番組『SOLiVE24』で、2月5日の回にガチャピンがゲスト出演しました。ところが天気予報コーナーで、その姿が突然透明化!映像と合成するスクリーンの地色がガチャピンと同じ緑色だったため、透けたり天気図の青色と同化する事態に…。気象キャスターの松雪彩花は「あれ、ガチャピンどこ行った?」、「青くても可愛いよ」と終始優しく現場フォローし、「臨機応変な神対応!」とネット上で称賛され、一躍注目を集めました。

プロ棋士が女流棋士に愛の告白! 7年後に「諦めます」

2006年名人戦のNHK生放送で、解説中のプロ棋士・山崎隆之が、聞き手の矢内理恵子に「(一手の予想が)これで当たらなかったら……矢内さんを諦めます」と大胆告白。以来、将棋ファンの間でいじられることになりますが、この告白はユーモア精神に富んだ山崎のジョークだったのではといわれています。2013年、矢内の一般男性との結婚を祝うサプライズイベントに登場した山崎は、「諦めます」とコメント。7年越しのネタにオチをつけて場内を沸かせました。

暗闇でも動じず番組続行…「8時9分半だョ!全員集合」

長きに渡り語り継がれているハプニングが、ザ・ドリフターズ出演のTBS系「8時だョ!全員集合」で起きた停電事故。1984年6月16日、入間市市民会館での公開生放送で、開始直前にブレーカーが落ち会場が停電しました。騒然とする中、メンバーは懐中電灯を照らし、笑いをまじえてゲスト紹介。明かりが少し戻るといかりや長介が「8時9分半だョ!全員集合」とコールし、オープニングの進行が押してしまった分、以後はものすごい速さでコントを行ないました。

昭和史に残る「豊田商事事件」を追ったショッキングな生中継

豊田商事事件とは、1980年代の金(きん)の現物まがい商法を手口とした、被害金額約2000億円にも及ぶ詐欺事件。豊田商事は一般の高齢者を対象に、地金購入契約を結び証券のみを渡す詐欺を繰り返していました。衝撃の生中継が行われたのは、1985年6月18日。「今日逮捕」との情報に永野一男会長宅前で報道陣が待ち構えていたところ、被害者の元上司にあたる2人の男性が室内に侵入し、会長を刺殺。侵入する様子や重傷を負って搬送される永野会長、「警察を呼べ。俺が犯人や」と語る犯人の姿などがNHKや民放各局で生々しく放送され、世間を震撼させました。

編集のきかない生放送中には、皆さんも一度や二度、「えっ?」と驚く場面を目撃したことがあるかもしれませんね。

そんな数々のアクシデントが目白押しの映画『グッドモーニングショー』は、“落ち目のキャスター”と称された澄田が名誉挽回をかけて、突然の事態に奮闘する姿も見ものです!

(文/藤岡千夏@H14)