映画の話題性や出来栄えを大きく左右するもののひとつと言えば、キャスティング。例えば、本当の夫婦が夫婦役を演じたり、本当の親子が親子役を演じたりすることで、話題になる作品もありますよね。そこで今回は、大物俳優親子の共演映画を紹介! いろいろと背景を想像してニヤッとする楽しみも……?

イケメンすぎる!真剣佑と父・アクションスター千葉真一

9月11日に最終回を迎えたドラマ『仰げば尊し』に出演し、金髪スタイルで存在感を放った真剣佑(まっけんゆう)。そのキリッとしたまなざしが「イケメンすぎる!」と話題になりましたが、彼の存在を語る上で欠かせないのが、大物すぎる父親の存在。そう、彼の父親は、国際派アクションスター「サニー千葉」こと千葉真一! 真剣佑とは違うタイプの男前ですが、アクションで語り、肉体で語る千葉真一のスタイルは、ハリウッドスターにもファンが多く、あのキアヌ・リーヴスも憧れているとか。

そんな二人が親子共演を果たした作品が、関根勤が芸能生活40周年記念として初監督を務めた映画『騒音』(2015年)。同作は、関根勤のコメディ愛がそうさせたとしか言いようがない、かなりB級感漂う「昭和のコメディ」。――人間たちの地下開発に怒り、街を襲い始める地底人。その地底人に対抗できるのは、家庭や職場で虐げられている5人の中年オヤジだった!?
同作で、千葉真一はオヤジたちに気合を入れる訓練所の特別名誉教官役を熱演。監督・関根勤からの依頼は、「伝説の空手家としていてほしい」だったとか。その息子役で映画初出演を果たしたのが、真剣佑でした。余談ですが、ロサンゼルスを活動拠点としている千葉真一は、この作品をきっかけに、関根勤が所属する「浅井企画」に入ったそう。

世紀の確執!あの大物俳優親子が演じた『美味しんぼ』

「ビッグコミックスピリッツ」で1983年から連載スタートした、人気漫画『美味しんぼ』。父・海原雄山と息子・山岡士郎による、「至高のメニュー」VS「究極のメニュー」対決は、漫画だけでなく、アニメ、ゲーム、実写ドラマなどさまざまにメディア展開されました。1996年には、映画『美味しんぼ』が公開。この国民的人気作品の中で、母の死をめぐって深い溝ができてしまった父・海原雄山と息子・山岡士郎を演じたのが、昭和の名優・三國連太郎と息子の佐藤浩市です。
当時、実際に確執を取沙汰されていた二人が親子共演ということで大きな話題になりました。製作会見でもお互いを「三國さん」「佐藤さん」と呼ぶなど、設定そのままのリアルな不仲ぶり! しかし、この共演が長年の確執を解消するきっかけになったというのも有名な話です。三國連太郎は2013年に他界しましたが、それを踏まえて改めて観ると、ひときわ、父子のシーンに感じ入るものがあるのではないでしょうか。

まだある! 親子共演が楽しめる映画

俳優・村上淳と歌手UAの息子である村上虹郎が、映画初出演にして初主演を務めた映画『2つ目の窓』(2014年、監督:河瀬直美)。奄美大島の大自然を舞台にした同作で、村上淳と実の親子役で共演を果たしています。 また、個性派な芸能一家の柄本明ファミリーは、『幕末高校生』(2014年)で、親子役ではないものの父・明と次男・時生が共演(母は女優・角替和枝)。ちなみに、柄本家の長男・祐と結婚している安藤サクラも芸能一家。ドラマ『ゆとりですがなにか』のヒロインで注目を集めましたが、2007年には『風の外側』で、自らの両親・奥田瑛二と安藤和津と共演経験があり、2008年『俺たちに明日はないッス』では義弟の時生と共演しています。このご両家、最強の芸能ファミリーですね。

これからの共演を熱望する俳優親子は…!?

ドラマやCMも含めれば、まだまだ芸能界の親子共演が楽しめますが、この先、映画での共演も可能性としてアリなのでは…と思う親子は、双子ベビーの母となった杏と、父・渡辺謙。また、昭和の大スター・山口百恵と三浦友和の次男でありながら、地道にキャリアを積んでいる三浦貴大は、「30代のうちに父と共演したい」という目標を掲げています。
ハリウッドでは『マレフィセント』でのアンジェリーナ・ジョリーとヴィヴィアン、『幸せをつかむ歌』でのメリル・ストリープとメイミー・ガマーなど女優の母娘共演も華やかな話題に。 近い将来、日本でももっとスター親子の共演が楽しめるかもしれませんね。

(文/三浦順子@H14)