人気シリーズ『ジェイソン・ボーン』最新作がいよいよ10月7日に公開。今年大ヒットした『オデッセイ』で火星に1人きり取り残されてもたくましく生き抜く宇宙飛行士を演じたマット・デイモンが、9年ぶりにジェイソン・ボーンとなって帰ってきます。頭脳戦も格闘戦もほぼ負け知らず、あらゆる能力に長け、欠けているのは過去の記憶だけという元CIA暗殺者=ジェイソン・ボーン。最新作を見る前に、ジェイソン・ボーンの最強ぶりを振り返ってみましょう。

予測不能な展開がスゴい!

これまで公開されている『ジェイソン・ボーン』シリーズは全部で4作。『ボーン・アイデンティティー』(02)、『ボーン・スプレマシー』(04)、『ボーン・アルティメイタム』(07)と続き、4作目の『ボーン・レガシー』(12)は、もう一人のCIA工作員アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)が主人公でした。

ジェイソン・ボーンはある日、銃跡が残る体で海に浮かんでいるところを漁船に助けられます。過去の記憶がなく自分の名前すらわからないけれど、なぜか複数の言語が理解できて、戦う所作を身につけていました。主人公の記憶がない中、次々と見舞われる身の危険に対処する度に、過去が少しずつ暴かれていきます。どんな人物だったのかなぜ追われるのか、すぐにはわからない。それでも高度な能力が次々飛び出すテンポの良いストーリーが展開されてきました。徐々に自分がCIAに所属していたことが明らかになっていきますが、CIAは秘密を知っている人物、用が済んだ人物は容赦なく抹殺。組織には戻らず命を狙われ続けます。

特殊能力がスゴい!

ジェイソン・ボーンは世界中で指名手配されている身であり、常に身軽に移動し続けるため、瞬発的に戦う能力が必要になります。特筆すべきなのが、“丸腰でも戦闘能力が高い”こと。ペン1本や分厚い本などで刃物や銃を持った相手を倒すなど、身の回りのものを何でも武器に早変わりさせます。しかもハンディ・カメラを駆使した撮影方法で、自分も格闘に参加しているような接近戦を映像で体験できるんです。

さらに“超絶ドライビングテクニック”の持ち主でもあるジェイソン・ボーン。逃走を重ねながら、次々と一般装備の車やバイクを乗り換え、ヨーロッパやアジアの狭い民家や路地でもカーチェイスを繰り広げます。車で階段を下ったり、高さのある駐車場から、わざと車ごと落下して追っ手から逃げるなど、頭脳とテクニックが一体となった臨場感あふれるシーンも見どころでした。

たくさんの突出した能力を持っていますが、銃に撃たれて記憶を失くしてしまう事態に陥ったのは、殺害する相手の家族を思いやる温かい心を持っていたからという一面も。逃走に協力してくれ、恋に落ちたガール・フレンドを一途に思い続けていたところも“強い男”ジェイソン・ボーンの魅力の1つです。

最新作はどうなる?

ジェイソン・ボーンは前作までで、CIAの極秘プロジェクト“トレッドストーン”に巻き込まれていたことや“トレッドストーン”がアップグレートされた“ブラックブライアー”計画の存在が判明し、過去の記憶を完全に取り戻しました。いや、取り戻したはずでした。しかし最新作ではさらに新たな事実も判明していくようです。また、『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞に輝いた旬の女優アリシア・ヴィキャンデルや、サントリー「BOSS」のCMでもおなじみのトミー・リー・ジョーンズもCIAのメンバーとして新しく登場しています。

ジェイソン・ボーンを演じるマット・デイモンが、『グッドウィル・ハンティング』でのブレイクから、アクション俳優としての地位を不動のものにした同シリーズ。本人も「人生とキャリアに多大な影響を与えた役」と言っていますが、来年から1年間は家族との時間を作るために休業することが宣言されています。休業前に見られる貴重なジェイソン・ボーンの姿は見逃せません!

(文/岩木理恵@HEW)