今年結婚した女優・上野樹里が、3年ぶりに主演した10月7日公開の映画『お父さんと伊藤さん』。上野演じる彩が20歳年上の彼氏、伊藤さんと同棲生活を送っているところに彩の父が転がり込み、共同生活を送るようになります。現実の上野はちょうど映画撮影時からロックバンド・TRICERATOPS(トライセラトップス)の和田唱と交際をはじめ、映画完成後に結婚を発表。長年ファンだったという夫とゴールインを果たしましたが、年齢差のある“伊藤さん”もなかなか女性人気が高い理想の彼氏のようです。

「結婚っていいもの」とノロケ

9月に行われた同映画の完成イベントでは、「結婚っていいものだと思いますよ」と私生活での順調ぶりを明かし、「急に早起きが必要な仕事が入ったときは一緒に早く起きてくれたり、料理も(和田が)率先してやってくれたりする」と話すなど、充実した新婚生活を送っているようです。

結婚発表後に開設されたTwitterでは、幸せいっぱいな私生活の様子を伝えたくてしょうがないのでは?と思うほど、日々の出来事や料理についてなどをマメに更新しています。

20歳年上の伊藤さんは理想の彼氏

上野がちょうど「家族ものがやりたい」という気持ちになっていたところにオファーがきたという『お父さんと伊藤さん』。上野は書店で働きながら暮らす34歳の彩を演じています。好き・嫌いがはっきりしている彩は、自分が好きな人や自分が好きなことに対しては素直で一生懸命。ちょっと不器用なところがありながらも、給食センターで働く20歳上のバツイチ男性・伊藤さん(リリー・フランキー)と慎ましやかに暮らしています。

34歳と54歳という年齢差がある上に、2人ともアルバイト暮らしという少し珍しいカップルではありますが、都心から離れた郊外で家庭菜園をやりながらの穏やかな暮らしは、ストレスフリー。お互いに仕事があり、自立した大人による共同生活は2人にとって幸せな日々です。お互いに自由を残したまますぐに協力し合える同棲生活。映画の取材に訪れた30代の女性ライターたちからは、伊藤さんが“理想の彼氏像”だという声も続出していたそうです。

ある日息子の家を追い出された彩の父親が突然現れたことで生活が一変し、3人で共同生活を送ることに。彩とトライブルメイカーである父との関係は決して良好ではなかったものの、歳が離れている伊藤さんは、彩と父親との関係を穏やかにしてくれます。父と友情のような絆も育んでくれる大人の対応ができる伊藤さん。決して高収入を稼ぐ人ではないけれど、贅沢に興味がなく穏やかな暮らしを送りたい人にとって、伊藤さんの存在が共同生活の中で癒しになっていきます。

共同生活を通して気づいた新しい家族の形

3人の共同生活がなんとか順調に進む中、書き置きを残して父がある日突然出ていき、父が抱えていた秘密も知ることに。父が突然やってきたことで、彩と伊藤さんの穏やかなバランスが崩されてしまいましたが、一度壊されたからこそ改めて新しい家族の形が作られていくきっかけとなりました。何気ない会話にもクスリと笑え、一歩進んだ家族の在り方について考えるきっかけを与えてくれる作品です。

実生活では10歳の年齢差も感じないほど仲睦まじい結婚生活を送っている上野。歯に衣着せぬ発言も多い和田の母で料理愛好家・平野レミとも一緒に料理をして過ごすなど、まさに今新しい家族の形を作っている真最中です。私生活での家族の形がどう発展していくのかも気になるところですね。

(文/岩木理恵@HEW)