すっかり『HiGH&LOW』シリーズにハマり、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』を4回見ただけでは飽き足らず、暮らしのBGMは当然コンピレーション・アルバム『HiGH & LOW ORIGINAL BEST ALBUM』、そして夜な夜なドラマ版を視聴する日々(2周目)。自分でもこの熱狂ぶりが怖い!

ついにライブツアー『HiGH&LOW THE LIVE』の東京ドーム公演初日にも参加することになったのですが、正直なところ不安もありました。あくまで『HiGH&LOW』の物語が好きな自分に、ライブは楽しめるんだろうかと……。いや、行ってみたらまったく杞憂でしたね!

カー&バイクアクションで目の前にSWORD地区が!

簡単に説明すると、『HiGH&LOW』とは日本テレビとLDH(EXILEリーダーであるHIROが代表取締役社長を務める芸能プロダクション)が共同で立ち上げた総合エンターテインメント・プロジェクト。「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームが拮抗している「SWORD地区」を巡る闘いの物語で、これまでドラマ20話が放送され、映画2本が公開されています(10月8日より映画最新作『HiGH&LOW THE RED RAIN』が公開)。最上級のアクションが話題をよび、いまや元々のEXILEファン以外からも人気を集めています。

その『HiGH&LOW』の世界観をライブで再現するとは、一体どんなことになるのでしょう? 会場にはコスプレをしたファンも多く、始まる前から賑やかな雰囲気。と、ついにライブが開演しましたが、オープニングはなんと楽曲からではありませんでした。グラウンドを自在に走り出す車、そしてバイク。カー&バイクアクションからのスタートです! バイクが次々とジャンプ台を飛び立ち、空中で宙返り。何メートルまでジャンプしているのか、見上げるほどの高さです。タイヤの焦げる匂いを嗅いで、私は「『HiGH&LOW』ってこういう物語だったんだ!」と電撃に打たれたような感覚に。頭ではなく体で理解できた! 今、目の前にSWORD地区が広がっている……!

ヒーローショー気分で「コブラがんばれー!」

『HiGH&LOW THE LIVE』は、例えるならば「レベル1000のヒーローショー」。テーマソングに合わせて、あのキャラクターたちが歌う!踊る!そして闘う! 山王連合会が乱闘を繰り広げ、とくにテーマソング、DOBERMAN INFINITY「Do Or Die」が響く中での、岩田剛典演じるコブラのバトルは思わず「コブラがんばれー!」と子供のように声援を送りたくなりました。

またRUDE BOYSのテーマソング、GENERATIONS from EXILE TRIBE「RUN THIS TOWN」では、佐野玲於演じるタケシとパルクールパフォーマーのZEN演じるピーがセットを縦横無尽に駆け巡ります。RUDE BOYSは、アクロバティックな空中殺法を得意とするチーム。跳ね回る2人の姿を見て、今度は「タケシとピー、すごーい!」と声援を送りたい気持ちに……。

電飾付きの特製スーツでネオンのようにピカピカ光りながら踊るダンサーたち、吹き上がる炎、はためく旗、車にバイク。うーん、ド派手! 大好きなキャラクターたちが目の前で暴れまわり、さらに豪華演出もあいまって、スクリーンの中に入り込んだような新感覚が味わえます。ダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)によるコントも楽しく(途中で映画の未公開シーンの映像を披露する大サービスぶり!)、ゲストの俳優・早乙女太一演じる劉の殺陣もかっこいい。それにしてもAKIRA演じる琥珀さんの“日向乗り”(ファンにはこれでわかりますよね!)が拝めるとは……!

圧倒的エンタメの前にオタクもひれ伏す

とはいっても、このライブは『HiGH&LOW』一辺倒でもありません。同作品に登場する楽曲だけでなく、EXILE TRIBEのヒット曲もセットリストに織り交ぜています。『HiGH&LOW』からの新規ファンといえど、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」など音楽番組でおなじみだった楽曲が生で聞けると、「おお、この曲は!」と素直に嬉しくなるものです。

生でライブを見てみて、どうも自分はEXILE TRIBEに偏見を抱いていたようだなと反省しました。EXILE TRIBEは、いわゆる“リア充”や“パリピ”のためのグループで、オタクである自分には向いていないだろうと……。

しかし、そんなわけがない。日本一の規模を誇るダンス&ボーカルユニット、エンターテインメントについて日々真剣に考えている人々が全身全霊でもって作り出したライブなのだから、「○○な人しか楽しめない」なんていうわけがない! 先述の通り工夫を凝らした演出も満載で、ライブ中は「うわー、車だ!炎だ!あっ、あの振り付けすごい!同じ人間の動きとは思えない!」と驚きの連続です。

ステージのあっちではバイクが走り、そっちではダンサーたちが踊りと、広い空間をめいっぱいに活かしてライブは進みます。私はそれなりに近い席で鑑賞することができたのですが、多少離れた席なら全貌を一目で把握することができたんでしょう。とくに人数の多さを活かしたマスゲーム風の演出は2階席の方が楽しめそう。どんな席の人にもその場所ならではの楽しみを与えられるように、演出プランが練りに練られているんだろうなぁ。

ドラマと映画は“初心者向け”にすぎなかった

ドラマ・映画の『HiGH&LOW』は、EXILE TRIBEが考える“かっこよさ”を物語という形でわかりやすく教えてくれるものなのでしょう。つまりそちらが初心者向けに“翻訳”されたものであるならば、ライブは純度100%のEXILE TRIBEの世界観を届けています。『HiGH&LOW』でも充分濃かったのに、まさかライブはそれ以上に濃いとは……。身体能力に優れたイケメンたちの盛大な歌と踊りの祭り。「エンターテインメントとはこういうことだ」と五感に叩き込まれます。

さて、ライブから1カ月が経とうとする現在。私は『HiGH&LOW』に出演していないEXILE TRIBEのメンバーも順調に覚えていっています。EXILE THE SECONDの新シングル「WILD WILD WILD」も購入しました。『HiGH&LOW』の世界観はライブによって完全なものとなる。そして、ライブに行った後はEXILE TRIBEそのものに魅せられる……。しかも『HiGH&LOW』は今後もさまざまな展開が考えられているらしく、ひょっとすると今の盛り上がりでさえほんの序の口にすぎないのかも。なんて恐ろしいコンテンツなんだ……! うう、HIROさん! ずっとついていきます!!

(文/原田イチボ@HEW)