大ヒットを記録しているアニメ映画『君の名は。』。神木隆之介と上白石萌音の男女入れ替わりの演技をはじめ、長澤まさみや市原悦子ら豪華俳優陣の自然体の演技が光る同作ですが、ヒロインの三葉の妹・四葉を演じた谷花音(12)も負けていません。

谷は、茶髪でハーフのような大人びたルックスと可愛らしい笑顔から、7歳の頃から“小悪魔系子役”として名を馳せた人気子役。劇中では、しっかりものでちょっぴり“マセた”小学4年生の役柄を好演。度々「おっぱい」と言うシーンがあり、Twitterでは、「年頃の女の子に何回も言わせるとは…」と、12歳に成長した谷の声と台詞に戸惑うファンも…。また、「妹役は若手の上手い声優かと思ったら、まさかの谷花音さんでほんと素晴らしかった」と、絶賛の声もあがっています。元気で張りのある大きな声は、妹役でいうとトトロのメイちゃん級にインパクト大! 声優としての実力も申し分なしです。

マツコも唸った「涙の演技」

谷は、2004(平成16)年生まれで、3歳からテアトルアカデミーに所属し、5歳でドラマデビュー。同アカデミーには、鈴木福や小林星蘭ら人気子役が多数在籍。7歳の頃に出演したドラマ『名前をなくした女神』や『全開ガール』でブレイクし、CMやバラエティ番組で引っ張りだこに。当時のバラエティ番組では、レッスン中に即興で披露した「涙の演技」が公開され、一瞬で役柄に入るズバ抜けた演技力は、マツコ・デラックスら番組ゲストを唸らせました。

小学2年生が歌う、まさかの『年下の男の子』

ブレイクの勢いそのまま、谷は小林星蘭とともに小学2年生ユニット「すたーふらわー」を結成し、キャンディーズの『年下の男の子』(2012年)でCDデビュー。2枚目には、SPEEDの『White Love』(同年)を発表。どちらも“背伸びし過ぎている”印象でしたが、その次に発表した、アニメ『ふるさと再生 日本の昔ばなし』のエンディング曲『ぴょんぴょんぷにょぷにょのうた』(2013年)は、子供向けの明るく元気な楽曲でひと安心。鈴木福とも「福と花音」のユニット名で『ネコニャンニャンイヌワンワンワン カエルもアヒルもガーガーガー』(同年)を発表していて、こちらも可愛らしい楽曲に仕上がっています。

実写版『あの花』で渾身の「涙の演技」

昨年9月に放送された人気アニメの実写版ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』では、ヒロイン・めんまの幼少期を演じ、『君の名は。』よりも高く幼い声で、冒頭から無邪気な笑顔で登場。アニメよりも少し大人びている気もしますが、めんまのお馴染みの青いリボンの付いた純白ワンピースを着た姿は、やっぱり可愛らしいです。また、仲間たちからそそのかされた主人公のじんたんが、めんまに対して「ブス!」と言ってしまうシーンでは、動揺しながらも涙を堪えて微笑むという、繊細な演技を披露。そして、エンディングで泣きながら仲間に別れを告げるシーンでは、大人顔負けの迫真の演技を見せ、アニメさながらの感動を呼び起こしました。

中学進学を目前に“大人の女性”へ

小学2年生からCMキャラクターを務める『フィットちゃんランドセル』など、数々のCMに出演してきた谷ですが、昨年12月にはフォトスタジオ『シャレニー』のウェブCMで10歳の“ハーフ成人式”として振袖姿を披露。今年2月にはロッテ『チョコパイ<ロイヤルミルクティー>』のウェブCMで特殊メイクを施して“絶世の美女”「大人アリス」に変身するなど、中学進学を前にして、早くも“大人の女性”としての魅力を身に付けはじめています。

子役から実力派女優としての活躍も期待されますが、7歳の頃に出演したバラエテイ番組では、「小学4年生で休業して、中学生で復帰、高2で引退後、ヘアメイク学校へ進学する」という、具体的な将来設計を立てていた谷。別のCM記者発表でも、将来の夢はヘアメイクと発言しているため、その思いは強そう。少々残念な気持ちもありますが、高2までまだ5年以上。『君の名は。』の四葉ではないですが、しっかりもので大人びた雰囲気は、たとえヘアメイクの道に進んでも大成しそうな予感。いずれにせよ、この先が楽しみです。

(文/赤木一之@H14)