累計700万部を誇るベストセラーコミック「彼岸島」を映画化した『彼岸島 デラックス』。本作は2013年に放送されたドラマ版の続編にあたり、原作で人気の“宮本兄弟”の対決を主軸に、人間VS吸血鬼の死闘をアクション満載で描き出します。

撮影は、テレビドラマ「彼岸島 Love is over」と並行して行われ、約6億円という巨額な製作費も話題に。本作でダブル主演を果たした、弟・宮本明役の白石隼也(しらいし しゅんや)さんと兄・宮本篤役の鈴木亮平さんにお話を伺いました。

Q:本作は、“宮本兄弟”の対決、そして兄弟愛も見どころのひとつとなっています。おふたりは本当の兄弟のように仲が良さそうですね。

白石隼也(以下、白石):僕は(鈴木)亮平さんと事務所が同じで。出会った当初は、亮平さんを含めて20人ほどの仲間と一緒にレッスンを受けていました。その20人の中で、現在も芸能界で仕事をしている方は半分以下。亮平さんは唯一、昔から知っている先輩で、同志のような存在なんです。

いま、もっとも輝いている日本人俳優のひとりである亮平さんと、「彼岸島」でテレビドラマ、映画とご一緒させていただき、非常に励みになりました。これまで同じ世界で頑張って来れたことを嬉しく思っています。

鈴木亮平(以下、鈴木):いや〜、素晴らしい答えで! (白石)隼也の発言を聞いて、改めて大人になったな、と思いましたね。昔はクールで無気力だったのに。

白石:無気力ではなかったですよ(笑)

鈴木:以前の隼也は、あまり熱さを見せない青年だったんですよ。今回の現場で出会った時、まず最初に顔が変わったな、男らしくなったな、と感じました。クールなイマドキの若者が、作品を背負う主役としての情熱を少し表に出すようになったのかなと。

Q:鈴木さんは白石さんがいくつの頃からご存じなんですか?

鈴木:高校生の頃ですね。

白石:僕は17歳でした。

Q:かなり長いお付き合いになりますね。

鈴木:はい。だから、隼也は同志、戦友のような存在ですね。

Q:お互いに影響を受けたところは?

白石:以前に亮平さんが話されていた筋トレ方法を覚えていて、今回の役作りに活用しました。

鈴木:2013年に放送されたテレビドラマ版の「彼岸島」の撮影をしていたとき、ちょうど僕は映画『TOKYO TRIBE』を撮影していて。そのための役作りをした直後だったので、彼にトレーニングの話をしたんだと思います。

僕が隼也から影響を受けたのは、話し方ですね。彼は年の割に話し方が大人っぽくて、たまに自分たちのことを“我々”と言うんです。

白石:(爆笑)

鈴木:今日、隣で彼の話を聞いているときも、“我々”のほか、“非常に”とか。そういう話し方をする若い子は周りにいなかったので、“我々”っていいなと思いました。単純に僕が年を取ったからかもしれませんが。

白石:亮平さんは熱い想いを隠さない人で、そのパワーやエネルギーがみんなに伝わって、現場が良い方向に行っていました。僕はこれまで、かっこつけて、熱さを表に出さなかったんですけど、熱さを敢えて見せて行くことの大切さを亮平さんに学びましたね。

鈴木:僕は熱さを見せないようにしているつもりなんですけど、出ちゃっているんですよ。暑苦しさが(笑)

Q:最後に、本作のイチオシの見どころを教えてください。

白石:本作は、迫力あるアクションとCGが一番の見どころです。こういう規模の大作になると、ラブストーリーを入れなきゃ、とか、何らかのしがらみがあると思うんですけど、全く媚びを売っていない、無駄なことを一切やっていない映画なんですよ。

鈴木:本当にずっと戦っているよね。

白石:原作ファンの方を含めて、満足していただける作品に仕上がっていると思います。こんなにお金をかけて無茶な映画やっているな、でも良いし、いろんな見方で楽しんでいただきたいですね。

鈴木:テレビドラマ版(「彼岸島 Love is over」)の導入部分は原作に忠実なんですけど、ストーリーが進むにつれて、より過剰になり、おもしろ恐くなっていくんです。映画版はおもしろ恐い部分がデラックスに表現されているので、ぜひ観ていただきたいですね。

映画『彼岸島 デラックス』は10月15日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開。
©2016「彼岸島」製作委員会
 配給/松竹メディア事業部

取材・文/田嶋真理 写真/横村 彰