ビジネスマンの装いは、相手に「信頼感」を与えることを徹底的に追及しなければなりません。つまり、スーツの着こなしがNGだと出世もおぼつかなくなることもあるのです。スーツの着こなしで人生を棒に振らないよう、『永久保存版「スーツ」着こなし事典』(朝日新聞出版刊)で紹介した、ビジネスマンの基本中の基本と呼べる10の鉄則をお教えしましょう。

1.大は小をかねないと認識すべし
「窮屈は嫌い!」と、ついつい大きめのスーツを選んでいませんか? あるいはモードなテイストを意識して、ピタピタに細いスーツを着てみたり……。これ、ふつうのビジネスシーンでは絶対にNG。適切なサイズとは何かを知り、正しくスーツを着こなしましょう。

2.ボタンを全部とめるのはヤボの極み
「人様の面前で前をはだけさせるなんて……」と、スーツの前ボタンを全部留めるのはヤボ中のヤボ。なぜなら、そもそもビジネススーツの場合、二つでも三つでも一番下のボタンを留めないように作られているのです。

3.紺か灰色、柄はストライプさえあればいい
実は欧米のエグゼクティブたちは「黒いスーツ」をまず着ません。こと日本においては黒が完全にNGというわけではありませんが、品の良さでは紺か灰色に軍配があがります。柄は無地かストライプが王道で、これらを選べば間違いないでしょう。

4.シャツ選びはミリ単位までこだわるべし
スーツと同じくシャツにも適正サイズがあります。MとかLといったサイズ表記ではなく、首周りの長さでサイズを識別するのが基本です。袖丈は腕をまっすぐのばした状態で、ジャケットから1.5センチくらいのぞく程度が◎。

5.タイはコンパクトにギュッと結ぶ
一説には85通りとも言われるタイの結び方。基本はプレーンノットとセミウインザーノットをきっちりマスターし、結び目をギュッとコンパクトにまとめるのが好印象です。長さは、大剣の先がベルトの中心にくるくらいが適切。

6.Vゾーンの柄は2つまで
スーツ、シャツ、タイが三位一体になったVゾーンは、対峙(たいじ)する相手に与える印象を左右する大切なパート。あまりに軽薄でチグハグな印象を与えないよう、おしゃれ初級者は柄を2つまでに絞ることをおすすめします。

7.ポケットチーフでスーツ姿を格上げ
スーツの胸ポケットは、ポケットチーフを挿すためだけにあるものと認識すべき。便利だからと言って、あれやこれやとモノを入れてはいけません。スーツ姿をより端正に見せるべく、白無地のリネンのチーフを積極的に挿すのが理想的です。

8.靴は黒のストレートチップが必携
靴にもTPOのルールが厳然としてあります。もっともオールマイティーなのは、つま先に横一文字のステッチラインが入った「ストレートチップ」と呼ばれるもの。それも、黒色に限ります。これならビジネスはもちろん、冠婚葬祭もOK。

9.ベルトの色は靴の色とそろえなければならない
ついつい無頓着になりがちなのがベルトの色。これは靴の色とそろえるのが基本中の基本です。もしこれが異なっていると、急にコーディネートが崩壊した印象になるので要注意。さらに、かばんの色もそろえるとおしゃれ度もグ〜ンとアップ!!

10.靴下は紺か灰色で、スーツと合わせるべし
ことビジネスシーンにおいては、靴下は目立たないものが◎。ゆめゆめ、白いスポーツ靴下などは履いてはいけません。色は紺、もしくは灰色。つまりスーツと同系色がおすすめ。また、スネ毛を見せることは厳禁と心得ましょう。

※AERAムック『永久保存版「スーツ」着こなし事典』より