大友啓史監督がメガホンをとった映画『ミュージアム』(11月12日公開)のジャパンプレミアが10月13日、六本木ヒルズアリーナで開催され、小栗旬、尾野真千子、野村周平ら、豪華出演者が一堂に会した。

 この日は肌寒く、そんな中でイベントは屋外での開催だったにもかかわらず、会場には女性を中心に多くのファンが詰めかけた。

 小栗は「今日は肌寒い中ありがとうございます。皆さん、風邪をひかないように気を付けてください」とファンを気遣いつつ、「素晴らしいエンタメの日本映画ができたと思います。皆さん、ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います」と映画の完成度に自信をみせた。

 月9ドラマ「好きな人がいること」にも出演し、注目度急上昇中の野村は、マイクを持った瞬間に黄色い歓声が飛んだ。「本当に衝撃作ができたと思っているので劇場にぜひ足を運んでください」と笑顔で話した。

 作品は、雨の日にしか現れない猟奇殺人鬼「カエル男」を、捜査一課の刑事・沢村久志(小栗)は、新米刑事の西野純一(野村)とともに追っていたが、次のターゲットとして沢村の妻・遥(尾野)が浮上したことを知り――というストーリー。

 この映画の肝とも言える「カエル男」だが、実はこの時点ではまだキャストが発表されていなかった。作品でも常にカエルのマスクをかぶっているため、謎に包まれた存在だったのだが、そのキャストがこのイベントでは明らかにされた。

 カエル男にちなんで、雨が降る演出のなか、傘で顔を隠しながら登場したのは、俳優の妻夫木聡。意外な人物のサプライズ登場に、会場からは大きな歓声が巻き起こった。これに妻夫木は「カエル男発表するときの歓声が、野村くんの時の歓声より低かったらどうしようかとドキドキしてました。でもよかったです」と安堵の表情をみせた。

 今回は殺人鬼を追う刑事という役どころの小栗は、「撮影している最中はとてもしんどかったです。追い詰められいく役なので、なかなか切り替えるのが難しくて、しんどいなと思いながら過ごしている時間が長かったです」と撮影を振り返った。

 また、役作りのためにこんな生活を送っていたことも明かした。

「途中で監禁されるシーンもあったので、その時は本当に自分も監禁してくれってことで、監禁生活を送っていました」

 一方で尾野は「私も少し怖い目に遭うんですけどずっと叫んでいたのでのどが痛かった。それと、なぜかわからないですけど終わってみたら体中が青あざだらけでした」とハードな撮影だったことを告白。大友監督もこのことは初めて聞いた様子で「お疲れさまです、どうも」と改めて尾野をねぎらった。

 さらにイベントでは、カエル男がターゲットの弱みや、後ろめたいところを強調して、“刑”を与えることから、「撮影の中でされた、有罪だと思うことは?」という質問が飛んだ。これに小栗は「監督が有罪だと思う」とし、次のように話した。

「撮影中は雨がすごく降っているんですけど、監督に『ここだけは絶対に目をあけてくれ』と言われたシーンがあって。でも雨が降りすぎて目も開かないですし、降ってくる水で息ができなくて、立っているのに溺れそうになって。これは監督が有罪だと思う(笑)」

 一方で、妻夫木からはこんなエピソードも……。

「カエル男の役を演じるにあたって監督と打ち合わせしたときに、『体をめちゃめちゃ鍛えて欲しい。部屋にトレーニング器具入れて、そういう(鍛えている)シーンも撮ろうと思うんだ』って言われて。それで4か月くらい、週3くらいでジムに通って体鍛えて、現場に入っていったら、そのシーンがなかったですね(笑)。(トレーニング器具の)セットもなかったですし、そういうシーン自体の撮影がなかったですね。ちょっとタンクトップになってその時に二の腕が見えたんですけど、それくらいですね。なので監督が有罪、ということで(笑)」

 さらに野村からはこんな告白も。

「(撮影で)宙づりになってるとこがあるんですけど、あそこは11階くらいの高さのところにワイヤで吊るされて撮影していたんですけど、お昼休み以外はずっと吊るされていたんですよ。11階ですよ。切れたりしたら死んじゃうかもしれないのに、ずっと吊るされてて。これは大友監督の試練なのかなって思って耐えてたんですが……監督が有罪ってことでいいですかね(笑)」

 これに大友監督は「わかった、僕有罪でいいよ。僕全面的に有罪って感じでしょうね」と苦笑いでこたえた。