昨夏に広島県で開かれた「全国高校総合文化祭」の弁論部門で、戦争をテーマに論じて最優秀賞に輝いた女優の中川梨花。北海高校(札幌市)3年生。地元・北海道を中心にタレント活動をしてきたが、17年は拠点を広げて飛躍をめざす。

中川:今はテレビ北海道の生放送の情報番組に出ていますが、緊張しやすいので、ドキドキです(笑)。笑顔のお稽古もしています。人前であがらないようになったら、もっと「今」を楽しめるので、そうなりたい。

──北海高校は昨夏の甲子園で準優勝しましたね。

中川:はい、とっても盛り上がりました(笑)。そして、私は高校最後の弁論で優勝でき、うれしかった。(戦後70年の)一昨年に沖縄を初めて訪れ、なぜ?と感じることが多く、原稿を100枚以上書いて推敲しました。戦争を直接知らない私たちの世代が広島で戦争を語ることに戸惑いもありましたが、挑んでよかったです。

──もともと書いたり、話したりするのが好き?

中川:子どものころから思ったことをノートに書く習慣があって。次第に自分の考えを大勢に伝える仕事に就きたくなり、(それができる)芸能界をめざしました。

──直接のきっかけは?

中川: 中2のとき、「月刊デ☆ビュー」という(タレントの)オーディション雑誌(現在はウェブ)に応募していろいろな事務所と面接し、ベッキーさんや安達祐実さんのいる事務所に決めました。すぐ上京しなかったのは、環境を変えず勉強にも専念したかったから。地元で暮らしてご当地CMや雑誌で経験を積みました。映画を見るのが大好きなんですが、昨年は映画に初挑戦しました。

──どんな役ですか。

中川:高校の写真部の大会が舞台で、私は(他の部から)写真に目覚めていく“熱い”女の子を演じています。母校の写真部の様子も見学し、4カ月くらいカメラを勉強しました。ケーキ屋さんや椅子の工房などを実際に自分が撮影するシーンもあり、表情を撮ることに苦戦しました。もっとお芝居を学びたいって思いました。

──高校卒業後は故郷を離れて、拠点を東京に移す?

中川:その予定で大学を受験中です。進学したら、勉強しながら挑戦したいことが山ほどある。弁論も情報を伝える番組も台本のあるお芝居も、「伝える」という点では共通するので、何でもがんばりたいです。好きな色が「白」なんですが、自分も真っ白な気持ちで!

※週刊朝日 2017年1月20日号