私立小学校のなかには塾が母体の学校もあり、その先に控える中学受験で高い成果をあげています。AERA English特別号『英語に強くなる小学校選び2017』で、名進研小学校に取り組みを聞きました。

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 全国には進学塾がつくった小学校があり、独自の学校運営を行っている。

 先がけは1993年に開校した朝日塾小学校(岡山県)。塾のノウハウを生かした進路指導で中学受験に対応し、高い進学実績を上げている。1995年開校の池田学園池田小学校(鹿児島県)の特長は、母体の池田教育ゼミナールで考案された「頭脳開発」トレーニング。系列の中・高校は県有数の進学校だ。

 3校目として2012年に開校した名進研小学校(名古屋市)は東海地方の有名進学塾・名進研が母体。塾に通わず中学受験に対応できるのが特長だ。森田圭介校長は言う。

「長年中学受験指導に関わってきましたが、小学生が受験のために深夜まで勉強する状況は好ましくないと感じていました。学校でしっかり授業をすれば、塾に通わず受験に対応できるのではないかというのが立ち上げの原点です」

 同校では、公立小学校で6年かけて学ぶことを5年半で終わらせ、6年次の後半から中学受験対策を行うという。

「さらに名進研の塾で行われている授業をすべて正課の中に取り入れることで、塾に通わず無理なく受験学力を身につけられます。しかし、本校は決して受験予備校ではありません。勉強以外にもさまざまな体験を通し成長してほしいと思っています」(森田校長)

 受験対策以外にも、自国の文化を学ぶ「伝統文化」や、学習の基盤となるスキルを学ぶ「礎」、4技能習得を目指す英語教育などの独自カリキュラムで、学力と人間力の土台づくりをしている。

 同校の2016年春の第一期卒業生は、東海、滝、南山女子、海陽、愛知淑徳など、東海地区の難関中学へ進学を果たした。塾母体の小学校は今後ますます注目を集めそうだ。(松岡亜希)

※「英語に強くなる小学校選び2017」より抜粋